札幌東月寒中のU16日本代表C木下咲弥が強豪・精華女子へ「日本一になれるように」
U16女子日本代表の道産子センター木下は強豪・精華女子で日本一を目指す=撮影・西川薫
昨年WCベスト8だった福岡の強豪
札幌東月寒中の大型センター(C)木下咲弥(3年)が昨年末のウインターカップ全国8強の精華女子(福岡)に進学する。昨夏はU16日本代表としてU16アジアカップ銅メダルに貢献。今年1月には、夏のU17W杯に出場する日本代表候補に中学生のセンターではただ一人選ばれた。全国出場経験のある両親の元に生まれ、バスケ一家で育ちながら兄弟とともにラグビーからも対人の強さなどを学んだ。憧れるのはWリーグで活躍するPF岡本美優(24、トヨタ自動車アンテロープス)。同校OGのあとを追うように高校ではパワーフォワード(PF)に挑戦する予定だ。日本一を目指し、1年目から公式戦のデビューを目指す。

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中学時代に届かなかった目標達成へ
中学1年生から飛び級で世代別の日の丸を背負ってきた木下が、次のステージに選んだのは全国大会常連の名門。「(自分の)プレースタイルが変わるタイミングなので、慣れないこととかもあると思うんですけど、新しいことを教わりながらスタート(先発)で出られるように頑張りたい。中学生でも日本一っていう目標を3年間掲げて頑張ってきたけど、一度も達成することができなかったので、精華女子で日本一になれるように頑張っていきたい」。東月寒中では昨夏まで5年連続で全国中学に出場。木下は1年時から出場し、2年時は決勝トーナメントで1勝を挙げた。次は高校での頂点を目指して新天地へと巣立つ。
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道外の強豪4校を見学した中で決断 「練習を見させてもらった時に…」
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昨年、OGのU18日本代表候補・PG山田桜来(3年)とPF水林夢翔(2年)が桜花学園でインターハイ優勝とウインターカップ準優勝に輝いたが、木下の選択肢は違った。進学のために道外の強豪4校を見学して「自分は明るくやりたいっていうのもあって、練習を見させてもらった時になんか楽しそうだなっていうのと、留学生がいるっていうのが大きかった」。
さらにプレースタイルにも魅力を感じた。「精華女子は圧倒的にゴール下の支配力をすごい感じてて、留学生だけじゃなくて3ポイントとか強度の高いディフェンスからの速攻が自分の中で一番良いと思っている。留学生だけじゃなくて他の選手もプレーをちゃんとできる」。全国各地から腕自慢が集まる高校で、仲間たちと切磋琢磨してレベルアップを目指す。
家族全員が競技経験するバスケ一家
バスケットボール一家に育った。父の涼介さんは190センチの長身で、東海大四高(東海大札幌高)3年時に全国選抜大会に出場。母の芳美さんは東京成徳大高出身。日本女子体育大卒業後、札幌の社会人チーム「サーティーガールズ」でも全国大会の出場経験がある。札幌山の手高2年の兄と弟2人も競技をしている。地元は手稲だが朝練などもあるため、現在は涼介さんと2人で中学の近くに暮らしている。また母の芳美さんが「体の強さを生かせるスポーツをやらせたかった」という理由で、小学5年生まで札幌山の手ラグビースクールに通い、同校ラグビー部出身で日本代表のリーチ・マイケルにも会ったことがあるという。激しくぶつかり合うラグビーの経験は今に生きている。

U16アジアカップは銅メダル貢献
178センチ、80キロ。持ち味は「パワー」。昨夏のU16アジアカップでは、初戦のシリア戦で14得点7リバウンドをマークしたが、2試合目以降は思うように得点が伸びなかった。「初めて日本代表を背負ってやる試合だったので緊張があった。最初の試合は相手のサイズがあんまり大きくなかったので、中でも攻めるしリバウンドも取れたのでスタッツが伸びた。でも相手がどんどん大きくなったりレベルが上がっていくにつれて、自分の実力不足、今まで通用していたようなことが通用しないのを実感して、それがスタッツとかリバウンドに表れた」。それでも大会では5試合に出場。銅メダル獲得に大きく貢献した。
今後の課題
高校ではCのポジションを主に留学生が務めることが多いため、木下はPFで勝負する。代表のコーチから、ポジションアップする今後の課題とされた3点シュートとドライブに磨きをかける。「今まであんまりスリーを打つ機会が少なかったので、得意って思うほど打ってこられなかった。中にずっといることが多かったから、今は引退して2年生とゲームをやっていく中だと、外からのドライブとか3ポイントを打ってるチャンスっていうのが結構多くなってきているから改善していけたら」。同時に体幹や股関節周りのトレーニングで本格的なフィジカル強化にも取り組む。
憧れの岡本からも教えてもらった
将来の目標はプロ。東月寒中OGで、Wリーグ・トヨタ自動車アンテロープスのPF岡本美優(24)に憧れる。岡本は桜花学園3年間で高校の全国タイトルを五つ獲得。東京医療保健大を経てWリーグ入りした。「帰省した時にいつも練習に来てくれて、センタープレーとか教わってました。ポジションの取り方とかフィニッシュの仕方。自分は身長が大きかったのでそこまで工夫しなくてもシュートを打てるっていう状況が多かったんですけど、全国に行くと(相手の)寄せが速かったり攻めるのが難しくなるので、美優さんがしっかり細かく教えてくれました」。世代ナンバーワンのビッグマンが将来の大きな夢へ向かって第一歩を踏み出す。
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