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2025/10/05 18:45 NEW

【’25ドラフト道産子有望株】⑩北海学園大の147キロ右腕・堀川怜央 プロ入りした幼なじみの背中を追う

北海学園大の堀川投手は現在では絶滅危惧種のワインドアップから147キロの速球を放つ=撮影・西川薫

全日本選手権2回戦の佛教大戦で2回0封

 今秋のプロ野球ドラフト会議で指名が期待される選手を紹介する「’25ドラフト道産子有望株」。第10回は6月の全日本大学野球選手権で67年ぶりに8強入りした北海学園大・堀川怜央投手(4年、札幌第一)。全日本選手権2回戦の佛教大戦で、自己最速を更新する147キロをマークして2回無安打4奪三振で全国デビューを果たした。プロになった数多くの選手との出会いに「早く追いつき、追い越したい」と、自らもプロのマウンドを目指す。

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 5日にプロ志望届を提出した。チームメートの159キロ右腕・工藤泰己(4年、北海)を筆頭に、スカウトが何度も北海学園大の注目の4人を視察に訪れている。6日以降に全日本大学野球連盟のHPに公示され、興味のある球団があれば身上調査書が届く。「育成の最後の最後(の指名)でも。彼ら4人のおかげで、球場に試合を見に来るスカウトの数は見たことないぐらい、いましたし、グラウンドにも冬の室内練習にもスカウトが来たりしていました」。後悔だけはしたくない。可能性が低いのは承知の上だ。どこかの球団の目に留まってくれていることを願っている。

いまや少数派 ワインドアップ一筋

 183センチ、91キロ。現代では希少種と言われるワインドアップは、マウンド上の堀川を一際大きく映しだし、打者へ威圧感を与える。元西武の松坂大輔や元ソフトバンクの斉藤和巳、さらに駒大苫小牧高時代の田中将大といった、時代を彩った大投手の投球フォームに憧れ、野球を始めた頃からワインドアップ一筋だ。「フォームを意識する中で、リズムを大事にしている。ずっとやってきたのでしっくりきている。あとはやっぱり憧れの投手がやっていて、かっこ良かったから。ひとつのこだわりです」。

直球の質、制球力、緩急に加え丈夫な身体

 各球団の首脳陣も視察した6月の神宮のマウンドで、最大限のアピールはできた。「持ち味は、直球でファウルや空振りが取れること。質にはずっとこだわってやってきた。真っすぐの質とコースの投げ分け、コントロールは大学に入ってからすごく成長した。あとは緩急を使ったピッチングも自分の持ち味で、肩、肘の故障も一度もなく来た。1年生の頃からずっと投げてましたけど、痛めたことはないので、体の強さは自分の長所かな」。まさに〝無事これ名馬〟だ。

堀川投手の投球フォーム

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