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2025/11/28 21:00 NEW

広島ドラ1のスイッチ砲・平川蓮が仮契約 契約金1億円&出世番号51に「右は鈴木誠也さん、左は小園さん」

仮契約を終え、記念撮影する広島ドラフト1位の平川蓮(中央)と父の敦さん(左)、母の陽子さん=撮影・西川薫

大学侍で4番務めた両打ち長距離砲

 広島からドラフト1位指名を受けた仙台大の平川蓮外野手(4年、札幌国際情報)が28日、札幌市内のホテルで仮契約を行った。契約金は1億円、年俸は1600万円プラス出来高5000万円(金額は推定)。背番号は〝出世番号〟の「51」に決まった。侍ジャパン大学日本代表でも4番を務めた長距離スイッチヒッターは「右は鈴木誠也さん、左は小園さんみたいな感じで。ホームランも打てたら」。唯一無二となる両打ちでのトリプルスリーを目指す。

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春季キャンプは1軍スタート

 今月26日まで母校で教育実習をしていたため、広島の新人では大トリの仮契約となった。すでに春季キャンプは1軍スタートが決まっている。「開幕1軍を目指して、1年を通して活躍できる選手になりたい。まだ体も細いですし、この準備の段階から1年を通して活躍できるような、メンタル、体、全てにおいて準備していきたい」。

 契約後、母校の野球部へ練習用具をプレゼントすることは通例だが、「激励会(26日)をすごい大規模でやってくださって。まさかあそこまでやってくれると思っていなかったので、野球部だけじゃなくて吹奏楽部とか学校全体に寄付できたら」と大盤振る舞いする予定だ。

タイトルを獲得している背番号

 与えられた背番号に球団の期待の大きさが込められている。広島で「51」は、現在はシカゴ・カブスでプレーする鈴木誠也外野手(31)や小園海斗内野手(25)が昨季まで付けていた。鈴木は2019年と21年の首位打者や数々のタイトルを獲得。小園も今季、首位打者賞と最高出塁率者賞を獲得している。担当の近藤芳久スカウト(60)も「トリプルスリーとか、そういう選手になってほしい」と力を込める。

会見する平川(左)と近藤スカウト

 

わずか10人しか達成してない目標

 平川が目指すトリプルスリーは「打率3割、30本塁打、30盗塁」。走攻守そろった一流選手の証だ。長いプロ野球の歴史の中でも延べ10人しか達成していない。パ・リーグでは15年の柳田悠岐(ソフトバンク)を最後に達成者が出ておらず、セ・リーグでは山田哲人(ヤクルト)が15、16年、18年に前人未踏の3度目を記録してから出ていない。「左はシャープにフルスイングして、右はパワフルにフルスイングするんですけど、飛ぶ方は右。右は鈴木誠也さん、左は小園さんみたいな感じで。それでホームランも打てたら」とイメージを膨らませる。現時点では「ホームランが近くて、打率が低い。盗塁は普通です。両打席でトリプルスリーとか、誰もしなかったことをやってみたい」。大学時代に掲げていた「1試合に左右の打席で本塁打」は、プロの世界でも挑戦するつもりだ。

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