ファイターズ
2022/01/22 10:00

新庄ビッグボス 「イメージと違った」 新ユニ&ロゴ発表

プロは見栄えも大事! 上沢(左)とともに新ユニホーム姿で登場したビッグボス。ファンを楽しませるため、選手をより輝かせるために新庄節を次々とさく裂させた(撮影・松本奈央)

 ビッグボス節全開!  日本ハムの新庄剛志監督(49)が21日、今季から着用する新ユニホームの発表記者会見に出席し、監督就任後初めて「背番号1」をお披露目した。早速、ユニホームの着こなしに注文を付け、選手に自身のイメージカラーをつくり上げることを求めた。また、リニューアルされたプライマリーロゴ、指揮官考案の新スローガン「ファンは宝物」も発表された。

 11年ぶりに刷新されたユニホームのモデル役として新庄監督が、就任後初めて「背番号1」を披露。赤いサングラスに赤いリストバンドを着けて登壇し、“ビッグボス節”をさく裂させた。
 青、白、黒の3色を基調としているシンプルなデザインに、開口一番「正直言いますと、自分のイメージした感じのユニホームではなかった」とカミングアウト。それでも「チームが強くなったらオーラも出てくるし、かっこよくなると思う」と白い歯をのぞかせた。
 ファン待望の背番号1についても「僕は角々した1番が好き。新しいユニホームになってすみませんけど、来年変えたいな」とまさかのダメ出し。「シーズン中でも1番をつけさせたいなという選手が出てきたらすぐに変えます」と予告した。
 ど派手ファッションでも注目を集めるビッグボス。「最近ユニホームがダボダボっとした感じが多くないですか」と自ら切り出し、選手たちの着こなしに注文を付けた。「せっかく裸になったらめちゃくちゃいい体しているのに、そのラインをユニホームで崩している」と力説した。
 自身は鍛え上げられた体のラインが見えるようこだわった。センチ単位で6度の採寸を敢行。「うちのチームはちょっとスリムにパって感じでやりたいなと思います。ミズノさん、忙しくなりますよ。お願いしますよ!」。独特の言い回しを交えて頭を下げた。
 イメージカラーの重要性も説いた。自身は現役時代から真っ赤なリストバントを着用。トレードマークとなっているだけに「色の使い方はめちゃくちゃ大事」と熱弁した。「まずは、杉谷くんのオレンジを止めさせようかな。今はちょっとオレンジが勝っているから」とニヤリと笑った。
 次々と飛び出したビッグボス流の改革案は、ファンを楽しませるため。今季のチームスローガンは、指揮官の発案で『ファンは宝物』に決まった。
 「僕の野球人生は球場に来てくれるファンの方にどう喜んでもらえるか、どう感動させるかだった。その思い、ただそれだけです」。新たな戦闘服に身を包み、ファンに愛されるかっこいいチームをつくり上げる。

上沢 「新たな自分見つける」

 新ユニホームを着て会見に臨んだ上沢は、同席した新庄監督のスター性や発信力を肌で感じていた。随所にエースとして期待を掛けられ「新庄ビッグボスのもと、新しい自分を見つけていきたい」と決意を表した。
 会見のラストには指揮官から「上沢くん、去年は何勝? 12勝? 彼の力なら16勝、17勝はしてもらいたい」と唐突にハッパを掛けられた。もちろん、望むところだ。この発言を受け「それを目指して頑張ります。長いイニングを投げて防御率も低く収めれば、勝手に付いてくる」と自信をのぞかせた。
 監督が推奨したタイトなユニホームの着こなしも「生地が変わってすごく軽くなって伸びる。正直、小さくしたい」と大歓迎。頼れる大黒柱は、ビッグボスのカラーを取り込みながら、さらに進化を遂げる。

近藤 ビッグボスのハートぐいっ?

 新ユニホーム発表会見にリモートで参加し、ビッグボスのハートをつかんだ=写真。質疑応答の最中に突然、新庄監督から「コンちゃんはどこ守りたいの?」と質問が飛んだ。「どこがいいですかね?」と聞き返すと、「レフトやろ」との回答の後に「レフトとライトだったらどっちがいい?」と再び聞かれた。今度は「レフトです」と即答すると、指揮官は大爆笑し、「かわいいね」と目を細めていた。

あわせて読みたい