山県秀 師匠から届いた贈り物「初ホームランと〝郡司賞〟って」 昨季までは3000円のをコロコロ!?
グラウンドでの練習を終えて引き揚げる山県=撮影・桜田史宏
2年目シーズンに向けて鎌ケ谷で充実の日々
日本ハムの山県秀内野手(23)が連日、2軍施設のある千葉・鎌ケ谷で自主トレを行っている。ストイックに練習に打ち込む中、師匠と慕う郡司裕也捕手(28)から〝郡司賞〟と称してうれしいプレゼントが届いた。
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プロ1年目のシーズンを終え、このオフ、山県は朝6時から始動している。「歩いているだけです。自分としてはオフシーズンはダラダラしがちなので、逆にそこで基準を1個つくって、そのために起きたり、そのために自分の体のコンディションを整えたり、つくりたくてやっているだけなので。朝ご飯を早く食べたらその分、早く練習を始められて、昼が終わったらそこから自分の時間が取れるじゃないですか。その時間が好きなので」

ルーキーイヤーの昨季は、同期の仲間たちと毎朝、散歩をするのが日課だった。「野球のためだったら起きられます」と今年に入ってからも続けている。
バットも振り込んできた。「順調に追い込めているなって感じはしますけど。今ちょっと落とせって言われていて、少し飛ばしすぎたので。落とすのも、もともとの予定にあったんですけど、にしても自分としては全然だったんですけど、手の方が付いていかなくて。逆に守備(の練習量を)を上げています」。この日もグラウンドでノックを受けるなど、精力的に汗を流している。
トレーニングに励んでいた1月頭、寮のある鎌ケ谷に崇拝する郡司から荷物が届いた。その中身はリモワのスーツケースだった。
どうしてスーツケースだったの?
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話の始まりは、11月末のことだった。「シーズン終わってから郡司さんが、なんか欲しいものある?みたいに急に。なんでも大丈夫ですか?と言ったら、土地とかじゃなければって(笑)。スーツケースかApple Watchが欲しかったので腕時計欲しいですと言ったら。じゃあスーツケースでと言われて。初ホームランと〝郡司賞〟って」

昨年末からソワソワしながら心待ちにしていた。「みんな銀じゃないですか。色はなんでも大丈夫です、と言っていたんですけど、銀以外を郡司さん、選んでくれないかな~って思って。郡司さんがめっちゃいい色を送ってくれた」。出身大学でもある「早稲田の意志を忘れるなカラー」として、スクールカラーのえんじ色に近い赤色を選んでくれた。さらに「自分ではちょっと買えない」という高級スーツケースは、イニシャル「S.Y」のタグ付き。「それも(文字を)ピンクにしてくれたんですよ。自分、ピンクなので選手カラーが。ちゃんと見てくれているな~って。めちゃめちゃうれしい」。心配りもうれしかった。
待ち遠しい遠征
ブランドものにあまり興味がないという山県は今まで、昨年1月に買い取ったスーツケースを愛用していた。「自分、3000円くらいのスーツケースを使っていたんですよ。沖縄キャンプへ行く時に、スーツケースないと(いけない)って言われて、アマゾンで焦って買おうとしたんですけど、全然、届かなくて間に合わなくて。一回キャンセルしてスーツケースを買いに行こうとしたら、(ドラフト同期の)清水大暉が自分、持ってますよ、2個ありますよと。えっ? 買わせてくれない?と大暉にお金を払って買いました。お金いらないですと言われたんですけど、さすがにちょっとって、お金払って。2000円でいいっすよみたいに言われて、たぶん3000いくらのやつを2000円かなんかで買わせてもらって、それを1年間使っていました」

1軍の遠征では、飛行機移動の際などにスーツケースを自身で持ち歩く。チームの先輩たちがリモワなどのブランドものを持つ中、「自分は3000円くらいのカートをコロコロしていました(笑)。親にも早く買えって言われていたんですけど」。スーツにバッチリ映えそうなキャリーケースを贈ってもらい、「今年、コロコロできたらいいですね」とウキウキだった。
今季狙うは〝郡司大賞〟!
ところで〝郡司賞〟は今シーズンもあるのだろうか。「郡司さんに聞いてみてください(笑)。たぶん(郡司は賞を)後から付けてくださった。初ホームランだけだと(スーツケースは)高すぎる。だから何か付けてくれたのかなって。〝郡司大賞〟取りたいですね(笑)」。大好きな先輩の優しさが、山県の活力になっている。
