ファイターズ
2025/11/11 22:30 NEW

山県秀 打撃もトークも目指すは郡司「性格も好きなんですよ。気持ち悪いですね(笑)」

グラウンドを整備する山県=撮影・近藤裕介

曲がらなかった左膝がほぼほぼ完治

 日本ハムの山県秀内野手(23)が、「二遊間を守れる郡司」を目指し、精力的に練習を続けている。9日にエスコンフィールドでの秋季キャンプを終え、11日は鎌ヶ谷のグラウンドで自主的にノックを受けた。

 CSファイナルで左大腿部に負った挫創は癒え、コンディションはほぼ万全まで回復した。「けがをしたときは、これは元に戻らないんじゃないかという不安がありました。膝が曲がらないし、曲げたら突っ張るし、どうしようって感じだったんですけど、今、やっている感じはそんなに違和感なくできているので、良かったです。もう、けがをする前と変わらずできています」と、表情も明るい。

【ファイターズ 関連ニュース一覧】

期待値を上げた上で成績残す選手に

 ドラフト5位で入団し、今季は1年目から84試合に出場。198打席に立ち、打率.232、3本塁打、11打点をマークした。もともと評価が高かった守備はもちろん、9月9日のソフトバンク戦でモイネロから2打席連続アーチを放つなど、打撃でも大きなインパクトを残した。

 ただ、山県は自身の打撃について「今年は期待値が低すぎた」と、冷静に現在地を見つめる。「期待値が低くて、この成績なので、ルーキーながら良くやったね、みたいな感じになる。自分としては、期待されていて、その上で打っている、というイメージがほしい。そこを目指したい」。

9月9日、ソフトバンク戦の四回1死、モイネロから左越えソロ本塁打を放つ山県

 

もしもこの成績が郡司さんだったら

 具体例として名を挙げたのが、シーズン中に何度も助言をもらった打撃の師匠・郡司だ。「もし、郡司さんがこの(山県の)成績だったら、(批判的なことを)言われるじゃないですか。郡司さんは打てると期待された上で、しっかり打っている。そういう人になりたいです。だから、目標は郡司さんです。期待感があって、成績も3割10本。そこを目指していけるような選手に」と力を込めた。

 今年2月の春季キャンプで、郡司から「バットをボールに当てにいきすぎてんじゃねーの?」と指摘された。その後、しっかり振ることを意識した結果、6月4日の阪神戦(エスコン)で、プロ初本塁打が出た。公式戦に限れば、小学生時代以来の一発だった。「野球はホームランだから」という先輩からの金言は、今も胸に刻んでいる。

「郡司さんが目標」は超えられない ならば「宣戦布告、みたいな…」

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい