【一問一答】山県秀 2発3打点 「郡司さんに感謝の一発。あと、きょう9月9日は…」
四回1死、ソフトバンク・モイネロから同点のソロ本塁打を放った山県=撮影・小田岳史
■パ・リーグ23回戦 ソフトバンク4-7日本ハム(9月9日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムの山県秀内野手(23)が好投手・モイネロから自身初の2打席連発を含む4打数3安打3打点。価値ある2本のアーチを描き、チームの連敗ストップに貢献した。試合後のヒーローインタビューと囲み取材の一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―プロ初のマルチホームラン。山県秀選手です
「ありがとうございます~」
―ルーキーという肩書を忘れるかのような活躍。どう感じていますか
「(人さし指を突き上げ)しゅうねーーーーーん!」
お立ち台で「しゅうねーーーーーん!」と叫ぶ山県(左)
―まずはホームランを振り返って。四回の打席、どんな思いで打席に入った
「ビハインドの場面だったので、どうしても追い付きたい、出塁することを考えていたんですけど、甘い球が来たらホームラン打てるスイングしてくれっていうふうにミーティングでも言われていたので。それを意識して、(伊藤)大海さんの負けを消すことができたので本当に良かったかなと思います」
―新庄監督からアドバイスは
「打席に入る前にボスからアドバイスいただいたんですけど、これは企業秘密ということで(笑)。はい」
四回1死、同点ソロを放ち、新庄監督(左)に迎えられる山県(手前)
―次の打席にも生きた
「もちろん。次の打席でもボスからのアドバイスが頭に入っていましたし、まさか(スタンドに)入ると思わなかったので、全力で走っていたんですけど。入った時はちょっと何がなんだか分からなくなってしまって。全力でホームまで走って本当、興奮していました」
―今の言葉通り、入った瞬間、本人が一番、驚いていた
「恥ずかしいですけど、本当に入ると思わなかったので。ファンの方々を含めて一番、驚いたのは自分かなと思います」
六回1死一塁、2打席連発となる2点本塁打を放った山県(左)
―残り17試合。最後に力強い一言を
「負けられない試合がずっと続くと思うので、全力でひたむきに戦ってまいりますので、これからも一緒に戦って参りましょう」
【囲み取材】
―1試合2発
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「この前、(6月4日の阪神戦で)人生初の公式戦ホームランを打ったので、もちろん2打席連発も初めてですね」
―ホームランは強く振った
「そうですね。ミーティングであった通りなんですけど、甘く来た時に長打が打てるスイングをしてほしいっていう話だったので。自分は長打を打てるキャラじゃないですけど、素直に聞いちゃった感じですね」
四回1死、ソフトバンク・モイネロ(右)から同点のソロ本塁打を放った山県=撮影・岩崎勝
―八木打撃コーチからのアドバイス
「はい。八木さんから」
―試合中、折れたバットが直撃した
「本当に心配の一言ですけど、自分は誰が当たったのか見えていなくて。試合終わってから、八木さんが当たったと聞いて、本当に心配ですね」
―球界を代表するモイネロから打てた
「本当、うれしいんですけど、打つたびに郡司さんから、ちゃちゃが入るので(笑)。最後、郡司さんが奈良間さんと代わって、『もう1本いけ~』と言われて、いやバントですと。本当に郡司さんがキャンプからずっと面倒見てくださっているというか、しっかり振らないと、野球はホームランだと言ってくれているおかげだと思う。そこは郡司さんに感謝しかないです。一回、ファーム落ちて、1軍上がってからも郡司さんにご飯に連れて行っていただいている。郡司さんに感謝の一発、そういう感じですかね。あと、きょう9月9日は両親の結婚記念日なので、それはもう祝砲になったらうれしいなと思いますね」
六回1死一塁、2打席連発の本塁打を放った山県(右から2人目)を迎える郡司(右から3人目)
―六回、石井の送りバント失敗後に打席を迎えた
「2ランですか? 追い込まれてしまったので、格上のピッチャーなので三振はしょうがない。ゲッツーが最悪の場面だったので、三振はオッケー、ゲッツーは嫌だなとなった時にしっかり振って長打。2ストライクだったのでしっかり割り切って真っすぐを打ちにいけたのが自分としては収穫になりました。だいたい自分みたいなバッターは2ストライクに追い込まれて、あそこで真っすぐをファウルにして変化球を空振り三振。そうなっていくと思う。あそこで真っすぐを打てたのは自分としては大きな収穫かなと思います」
―味方のミスをカバーできた
「いやもう、いつもピンさん(石井)に助けてもらってばかりなので。ミスをカバーしようとか、そういう気持ちはなくて、自分が何をするべきかしっかり考えた結果だったので、そこは結果、ミスをカバーした形になりましたが、それは良かったと思います」
六回1死一塁、2打席連発となる2点本塁打を放った山県(右)がチームメートの祝福を受ける
―気負いすぎる部分もなく
「本当、試合前にも谷内(内野守備走塁)コーチから、おまえは思いきってやってくれればいいと言ってもらっていますし、本当に自分は思いきってやるだけかなと思います」
―打撃も長打を意識するスタイルに
「え~っと。これからというか、ずっと長打が欲しいと思ってキャンプから強いスイングを意識してやってきた。本当にこれで満足することなく、どうやったら自分が成長できるか考えながらやっていけたらいいかなと思います」
ヒーローインタビュー後、ファンの声援に応える山県