日本ハムドラ3の大塚瑠晏 山県と〝相思相愛〟「握り替えの早さ、正確さ、あのボールに食らい付く執念」
日本ハムから指名あいさつを受け、笑顔を見せるドラフト3位の大塚瑠晏=撮影・近藤裕介
走攻守&顔の4拍子揃ったショートストップ
日本ハムからドラフト3位で指名された東海大の大塚瑠晏内野手(22)は、大学No.1遊撃手の呼び声高く、それでいて顔がかっこいい。指名あいさつに訪れた大渕GM補佐兼スカウト部長が、報道陣への第一声で「イケメンですね!」と口にしたほどだ。多くのファンから愛される〝スターの素質〟を備えている。

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「瑠晏」呼びを希望
中学、高校と、当然のようにモテた。「まあ、それなりに…(笑)」と照れながら認め、バレンタインのチョコにも言及。「そんなにもらっていないです。10個いかないぐらいじゃないですか」と端正なマスクをほころばせた。
名前もかっこいい。人を引き付け、魅了するような人になってほしいと願いを込めて、瑠晏(るあん)と名付けられた。「詳しくは聞いていないんですけど、成功をもたらす画数らしいです」。ファンからの呼び名も「普段から基本的に瑠晏と呼ばれてきたので、瑠晏がいいかなと思います」と希望した。
〝F党の孫〟も共闘を心待ち
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守備の名手に贈られる「ゴールデングラブ賞」を目標に掲げる大塚には、日本ハムに意識する選手がいる。「去年入った山県選手は、クライマックスシリーズも出ていましたし、1年目からショートとして出ていたので、気になる選手です」
大学のオープン戦で対戦経験もある2人は、相思相愛だ。山県もドラフト会議前から大塚の存在を意識しており「(ドラフト)3位の発表の前にそろそろ瑠晏、来るんじゃねって話をしていて。本当に来たので、楽しみでもあります。かっこいいし、かわいいし。守備もうまいし。とんでもないですよ」と1学年下のライバルに敬意を持っている。
10月17日のCSファイナル・ソフトバンク戦で遊ゴロを好捕し、体勢を崩しながら送球する山県
仲間でありライバルであり
共通の知り合いだったロッテの西川を通して、すでに連絡先を交換した。大塚は「LINEを西川さん経由でもらって、インスタでもつながっていたので、そこでちょっとDMで話したりはしました。まだ(大学の)リーグ戦中だったので、そんなにいっぱいは話していないんですけど、自分は(チームに)知り合い、先輩も少ないので、『分からないこと、何でも教えてください』という話をしました」と入団後の〝弟子入り〟を志願した。
特に守備で、聞きたいことがたくさんある。「握り替えの早さもそうですし、正確さや、あのボールに食らい付く執念がすごく感じられるところ。そこはマネしていきたいなという思いがあるので、聞いてみたいです」。もちろん、同じ遊撃のレギュラーを争う相手で「スピード感は自分の売りでもありますし、そこは強みなので、負けたくないなという思いがあります」と闘争心もにじませた。
また一人加わるスター候補生
日米大学野球選手権の日本代表に選ばれ、7月にエスコンフィールドでプレーした時から、「ファイターズでやりたい」と憧れを抱いていた。「指名してもらったので、その期待に応えないとダメだと思いますし、チームの勝利に貢献したいという思いが強い。守備力は自分の強みで、基本なので、そこを生かしていきたいです。若い選手がすごく活躍しているチームで、二遊間の選手も多いので、勝っていけるように頑張りたいなと思います」
ルックスだけじゃない。一流のプレーで、北海道のファンを魅了する。
日本ハムの大渕スカウト部長(左)と伊藤スカウト(右)から指名あいさつを受けた大塚