郡司裕也 山県の強すぎる〝郡司愛〟に全力返答 野球べた褒めも「今はかわいいですけど、期限はあるぞ」
エスコンで自主トレを行っている郡司=撮影・榎本真之
アイドル推しの熱量で尊敬する後輩
日本ハムの郡司裕也捕手(27)が、山県秀内野手(23)の強すぎる〝郡司愛〟に全力で応えた。
秋季キャンプが終わり、鎌ケ谷で練習していた山県が打撃や巧みなトーク、穏やかな性格を引き合いにだし「目標は郡司さんです」と訴えた。好きなアイドルを推すような熱量で先輩をリスペクトしていた。
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方向性は間違っていない
エスコンフィールドでトレーニングに励んでいた郡司はかわいい後輩の発言を大きな心で受け止めていた。共感する側面もあり「方向性は間違っていないんじゃないですか。タイプ的にもそうですし、彼は賢い。『万波さんを目指します』じゃなくてよかった。自分のタイプとキャラがしっかり見えていますね。僕が言うのもなんですけど」と照れくさそうに笑った。
9月11日の試合前練習で共にアップする郡司(左)と山県
守備を最大の武器にしているが、同じ野手として打撃も早くから注目し、助言を送ることもあった。「かなり考えて野球をやって、自分を俯瞰的に見られるタイプだと思う。言ったらすぐにできますし、言ったかいがあるというか。モイネロから2発打てる子なんで。僕には打てない。僕も決して長距離打者に分類される方ではなく、いろんなことをやりながら、ときに長打を狙う。彼はその使い分けができると思うので、いいんじゃないですか」。
注意しなければいけないこと
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目標にされることは、大歓迎だ。ただ、注意しなければならない点があると指摘。「誰かを目指すとその人を絶対に超えられない。フォームとかよくマネをするじゃないですか。でもマネだとその人を超えられない。ある程度、僕っぽいなと思ってきたらしっかり切り捨てていただいて、自分の道を行ってくれたら。その線引きも彼はできると思う。今はいいんじゃないですか」と貴重なアドバイスを送った。
野球ってやっぱり人間が出る
お立ち台でファンの心をつかんだ郡司が見て、トークも光るものがあるという。「まだ生み出すタイプではないですけど、返しはだんだん上達してきました。キレがよくなっているので。…すごい上からしゃべっていますけど(笑)」と分析。さらに「僕も彼から学ぶことはたくさんあります。ピアニストの一面とか。芸術家で僕にない部分。それが守備に出ますよね。野球ってやっぱり人間が出ますから。リアル殿馬。そろそろ秘打が発動してもいいんじゃないですか」とその魅力を表現した。
9月21日のロッテ戦で9号2ランを放ち、ヒーローインタビューに応える郡司
「そのキャラどうするの?」
山県の話題になると、褒めてばかりだ。ただ一つ、愛されるキャラクターについては疑問を呈した。「孫…いつも思うんですけど、かわいいとか孫でやっているのはいいですけど、年を重ねたときにどうするんだろうと不安になるんです。(田宮)裕涼も今はゆあちゃん、ゆあちゃんと言われてみんなから人気で、チーム内でもかわいがられて。でも30代半ばとかになったら、そのキャラどうするの? と。しかもキャッチャーじゃないですか。後輩たちから一目置かれないといけないポジションなのに。ガタシュー(山県)も今はかわいいですけど、期限はあるぞと。この先、郡司を置いていかないといけないときと、キャラを変えないといけないときがくる。そういう未来設計もちゃんとしておけよ、というメッセージを伝えたいです」。山県を思いながら紡ぎ出した言葉には、ユーモアと優しさが詰まっていた。
10月13日の試合前、共に守備練習をする山県(左)と郡司
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