梅林優貴 来季の秘密兵器は〝メジャー60発男のミット〟「これで大海の球を捕れたら」
新たな相棒を手に入れた梅林
勝負の年へ〝相棒〟をチェンジ
日本ハムの梅林優貴捕手(27)が来季用に新たなキャッチャーミットを試している。これまでは自身で購入して使用していたが、初めてローリングス社から提供を受けた。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
「(担当者から)とりあえず、今あるタイプのものを持ってきてあげるよ、と言われて使ってみてという感じで。だから、もらっているのか分からないですね。預かっているだけかもしれない。柔らかくしたら返して、(ということ)かもしれないです(笑)」
捕手にとって、ミットは命だ。「今までも、(ローリングス社製のミットを)使ったことはあるんですけど、あんまり僕に合う感じじゃなくて。ミットにはこだわりがあったので、なかなか踏み込めなかったんです」と変更には慎重だった。
ローリーモデルのミットを披露する梅林
手応え十分 「使いたいです」
ただ、今回手に入れた相棒には、一瞬で心を射貫かれた。「すっごい良くて。やっぱりかっこいいじゃないですか。こんな良いミットを見たら、すごく使いたいなと思いました。来年、使いたいです」と、公式戦での使用を前向きに検討している。
もちろん、しっかりと手になじまなければ、投手の人生も懸かる大事な公式戦では使用できない。来季、実際に使用するかは未定で、「柔らかくなったら使いたいなと思っています。今、頑張って柔らかくしています」とオフ期間中に〝育成〟を進めている。
今季、メジャーを席巻したあの捕手
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
提供されたミットは、今季、メジャーで歴史に残る活躍を見せた名捕手モデルだった。
「今年のメジャーで一番きていたキャッチャー。(マリナーズの)ローリーのミットなんです。アメリカのおしゃれな感じありますよ。クセがすごくて、本当にアメリカっぽいクセがあるんですけど、アメリカ人が使えたら日本人が使えないわけないなと思って(練習で)使っています」。捕手、そしてスイッチヒッターとしてのMLBシーズン最多本塁打記録を樹立し、史上7人目のシーズン60本塁打を達成したスーパースターと同じ商売道具を手に、ブレークを狙う。
フォルムのかっこよさだけでなく、機能面にも好感触を得ている。「ウェブがしっかり補強されています。あとは、デカいんですよ。34インチなので、日本の普通のものより3センチぐらい大きい。あとは親指が長いですね。(ボールが)引っかかるようになっているので。(試合で)いけそうですよ」と力を込めた。
ローリーの名前が刺しゅうされたミット
狙うは1軍定着&正捕手の座
今季64試合に出場した伏見の阪神移籍が決まり、現状、捕手の補強はドラフト5位で指名された明徳義塾高の藤森のみ。先日の契約更改交渉の場では「球団としての評価がすごいあるから」と声をかけられたといい、来季は1軍出場を増やすチャンスだ。
「(現状、捕手の補強がないことに)結構、びっくりしましたね。このミットで、(伊藤)大海の球を捕れたら良いですね。頑張ります」。ローリーミットを使いこなし、主戦場をエスコンフィールドに変えてみせる。