田中正義&斎藤友貴哉 同学年リリーフコンビはお互いをどう見ていたのか ベタ褒めに大照れ?
11月18日に帯広で行われたトークショーに出演した田中(右)と斎藤
帯広でのトークショー前に…
日本ハムの田中正義投手(31)と斎藤友貴哉投手(30)が、先月18日に帯広で行われたトークショーの前に道新スポーツデジタルの取材に応じ、互いに相手をどう見ていたのか語り合った。
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同学年の2人は、昨年11月の「F FES」で新庄監督からダブルクローザーに指名されていた。田中はチーム最多の49試合に登板し、13セーブをマーク。斎藤はシーズン終盤に調子を上げ、ポストシーズンでは抑えを務めた。
次元の違いに圧倒された終盤の投球
まず田中が素直な気持ちを口にした。「友貴哉の投げているボールは、ちょっと異次元でしたね」。9月13日の西武戦では、自己最速を更新する161キロを計測。疲れの貯まるシーズン後半に状態を上げ、「なかなかできないですね。ちょっと次元が違いました。後半はちょっと手をつけられないなって」と絶賛。シーズン終盤、自身はセットアッパーを任されることが多く「八回に投げてベンチから(ピッチングを)見るじゃないですか。すっげーわ、これって」と圧倒されていたという。
シーズン後半に状態を上げた斎藤
継続して結果を出す人
普段はクールな田中からベタ褒めされ、斎藤は「正義の顔、見れない。鳥肌立っている。そんな褒められることないので」と大照れ。けがに苦しんできた右腕にとって、3年連続で40試合以上に登板している背番号26はリリーフの「大先輩」。投げ続けていることが、率直にすごいと感じている。
「続けているんですもん。自分みたいに単年とかじゃないですよ。本当にそれがすごいです。継続できる人ってすごいと思っていて、1軍というかプロ野球の中で、この緊張感の中で、しかも勝ちパターンという場面で投げていて、1年間こうやって回れるのはすごいなって。自分が回ったのは、後半だけなので。後半の後半なので。それが前半からずっとあの緊張感かと思うと、麻痺してくるのかなと思います」。
ダブルクローザーに指名されてから…
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続けて、ダブル守護神としてスタートした春先の心境も明かした。「バチバチするほどではないです。自分が勝手にフェードアウトしていったので(笑)。最初(3月30日)の西武戦に投げて、セーブ挙げました。そこから…なかなかクローザーのシチュエーションチャンスがなくて、結局どっちも投げない、じゃあきょうこっち行くかみたいに言われていたんですけど…。大負けのときにいって前半戦はそれでやられて、ああやべえ終わったみたいな感じだったので、そこから勝手にフェードアウトしちゃったので。それまで、自分はダブルクローザーと言われて、開幕するまではバリバリ意識していたんですよ。たぶん正義は全く意識せずに。台湾に行ったときも、よしっこれ俺抑えたぞと思って。次正義だと思ってやっていたんですけど、勝手に…。自分は開幕までめっちゃ意識していました。開幕したらもう普通の試合なので、あとは勝てばいい。自分が抑えるのがすごい大事なので。勝手に自分がフェードアウトしたので」。丁寧に言葉をつなぎ、当時を振り返った。
3年連続で40試合以上に登板している田中
数字よりも大切なこと
取材後に行われたトークショーでは、天然キャラクターで知られる斎藤の〝通訳〟を田中が買って出るなど大盛り上がり。来季の目標について、田中が「50試合(登板)は当然クリアして、来年は数字より田中正義がファイターズに来てくれて良かったと思ってもらえるように、笑顔でシーズンを終えられるように頑張ります」と答えれば、斎藤も「自分も正義と同じように、ファイターズに来て良かったなと思うようなシーズンを来年送りたいです。数字はやることをやれば勝手についてくると思うので、しっかりみなさんに優勝を届けられるようにしたいです」とコメントした。
互いにリスペクトし合う関係性の同学年剛腕コンビ。これからも切磋琢磨しながらリリーフ陣を支えていく。

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