斎藤友貴哉、山崎福也、野村佑希、山県秀が「パテレアワード」受賞 剛球右腕の〝バラエティー力〟をナンチャン絶賛「逸材が現れた」
ウッチャンナンチャンの南原さん(左)から記念の盾を受け取る斎藤=撮影・近藤裕介
つかみはOK…のはずがまさかのダメ出し
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)が7日、東京都内で「パテレアワード2025 supported by プロ野球ファンスターズリーグ」に出席し、圧倒的な〝バラエティー力〟を発揮して会場を席巻した。
トークで会場を盛り上げる斎藤
【ファイターズ 関連ニュース一覧】
最初のあいさつから、もう独壇場だ。「皆さん、こんにちは。北海道日本ハムファイターズ、〝行くだけ〟友貴哉です。お願いします」と定番のフレーズで笑いを誘う。MCを務めたお笑いコンビ・ウッチャンナンチャンの南原清隆さんからは「語尾がいつも分かりづらいんですよ。ごにょごにょしているので。社会人なんだから」と、いきなりやり直しを命じられた。
「すみません、斎藤友貴哉です。北海道日本ハムファイターズ、斎藤友貴哉です。皆さん、きょうは…」「もういいよ!」。独特なリズムで話す斎藤友貴哉ワールドに、レジェンド芸人が鋭いツッコミを入れ、一気に場が和んだ。
緊張して…普通そうなりますか?
斎藤は2025年にパ・リーグTVで配信された全てのヒーローインタビュー動画の中から、ベストな動画に贈られる「ベストお立ち台大賞」を受賞。「緊張して、足がしびれています、正直。本当に、きょうは皆さんに出会えて良かったです。正直、(ヒーローインタビューは)あんまり覚えていなくて、野球をやるより緊張します。今、その緊張感で、ここに立っています。(お立ち台に上がる前に話すことを)考えて行くんですけど、だいたいしゃべれていないです。まず自分を出して、ということが一つのポイントだと思うので、これが自分ということで、パ・リーグ6球団の(ファンの)皆さん、覚えていただいたでしょうか」などとコメントし、再び爆笑を生んだ。
レイエスと上がったお立ち台について話が及ぶと、MCの五十嵐亮太さんから「なんなら、レイエス選手の方がちゃんとしゃべっている」と指摘され、「自分も、レイエス選手の方が(日本語が)うまいやんってよく言われるので、勉強したいと思います。きょうは日本語の勉強会と言うことで…」。ここまで何度も会場を沸かす右腕に、南原さんは「バラエティーの逸材が現れた!」と感心した。
10月12日 、CS1st 対オリックス、ヒーローインタビューで一緒に拳を上げるレイエス(左)と斎藤
孫にメロメロ
「親戚にいそう大賞」には、チームメートの山県秀が選ばれた。「道民の孫」が愛称となった後輩について、斎藤は「孫って言われているんですけど、ギャップがすごいですね。孫と言われるだけあって、ピアノがすごいんですよ。学力もすごくて、素晴らしい孫だと思います。本当に優しい子で、見た目のまんまで、本当に良い子です。(守備に)本当に安心感があって、孫という感じです」と、笑顔で孫っぷりを紹介した。
南原さんは、山県との初対面が印象に残ったそうで「エスコンに取材をしに行ったときに、すごい視線を感じて、パッと見たらベンチの前でニッコニコしていて。初対面ですよ? 『こんにちわー』って。思わず小遣いをあげそうになりました(笑)。いつか、横に並んで一緒にスイカを食べたいです(笑)。良い意味でプロ野球選手っぽくない、素朴な感じが良いですよね」と柔らかい人柄を絶賛した。

栄えある「再生数大賞」は! あの! 逆転サヨナラ…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
2025年に配信された全ての動画の中で最も再生された動画に贈られる「再生数大賞」には、8月19日のオリックス戦で逆転サヨナラ二塁打を放った野村が、114万1364回再生で選出された。ビデオメッセージを寄せ「たくさん見てくれた、ファンの方であったり、パテレを登録している方々にすごく、感謝したいなと思います。やっぱりあの瞬間を見て、球場で泣いたとか、感動したというコメントを見て、温かい気持ちになったというか、すごくうれしいなと思いました。来年もたくさん、感動する動画、パテレ行きになるようなプレーや、行動をたくさんできたら良いなと思うので、見てもらえたらうれしいです」とコメントした。
8月19日のロッテ戦、九回2死満塁、逆転のサヨナラ打を放ち、チームメートと喜ぶ野村(右から2人目)
ショート動画部門は〝さちとら〟の…
同じく、「再生数大賞」のショート動画部門には、1547万5138回再生を記録した、伏見の二塁送球をカットする山崎の動画に決定。イケメン左腕もコメント動画を寄せ「いや、あれ、逆に何でなのかなって。あれそんなに、伸びる要因あったのかなって、僕自身もいまだに分かっていないんですけど、うれしいです。野球を純粋に楽しんでいる姿を見てほしいので、もっともっと見てください。よろしくお願いします」と呼びかけた。
ショート部門の再生数大賞に選ばれた山崎(左)
〝ゆきにい〟と呼んでくれるかわいい後輩
山崎、野村の動画が会場に流れた後、話を振られた斎藤は「北海道日本ハムファイターズの動画を見ていただいてありがとうございます」と感謝。「(野村は)見ての通りクールなんですけど、自分に対して『ゆきにい、ゆきにい』と言ってくれるので、すごくかわいい後輩です。これ言ったら怒られるかもしれないです」と話し、MC陣を「なんで?」と困惑させていた。
あらためて、野村がサヨナラ打を放った場面について聞かれると「覚えています。自分はベンチで見ていたと思うんですけど、走って、野村選手のことを迎えに行きました。声はかけられなかったですね。あの輪の中にはなかなか入れなくて。自分は周りで支えている側なので。(他の選手の)ダッシュがなかなか速くて、結構、圧をやられるんですよ。勢いのある選手が行くので、自分はどっちかというと、のそりのそり。行けないですね」と回想した。
サヨナラのときこそ「行くだけ~」でしょうが
すると、五十嵐さんから「来年の目標は(サヨナラの時に)1番に行って、ここ(パテレアワード)に戻って来てもらいたい。(実況の)『サヨナラ~!』のときに、『斎藤が行った~、斎藤、速い~』みたいな感じで(笑)」と要求され、「そこを目指して頑張りたいです」と意気込んだ。
ラストも、斎藤が爆笑をかっさらった。サインボールをプレゼントする抽選会で、席番号「U―23」と書かれた札を引いた右腕は「23番…、Uです」と独特すぎる読み上げ方を披露。南原さんに「ちゃんとUが先に来てるやん。左から読んでください」とツッコまれ、会場のファンは笑いをこらえられなかった。
抽選会で番号札を読む斎藤(右)
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
さらに、自分の番が終了したにも関わらず、続けてもう一度くじを引こうとする凡ミスも。南原さんは「あなたのファンサービスの回じゃないんだよ!」とツッコみつつ、「いやー、逸材、逸材」と笑顔だった。最後の最後まで、会場の空気を暖め続けた斎藤。来季は何かどでかいことをやってくれそうな予感を漂わせ、会場を後にした。
授賞式の最後に全員で記念撮影