伊藤大海 侍ジャパンアドバイザー「ダルさん」との会話で感じた3年前との違い 「聞けるし、聞き方も分かる」
7日の韓国戦で2番手登板した伊藤=撮影・宮永春希
憧れるのをやめずに力強く成長中
日本ハムの伊藤大海投手(28)が再び世界一の称号を手にするための戦いに挑んでいる。日本代表・侍ジャパンの一員として、自身2度目のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に参戦中。7日の韓国戦では2番手登板し、立ち上がりの四回に同点2ランを浴びたものの残る2回をパーフェクトに封じ、チームの勝利に貢献した。すでに1次リーグ首位突破を決めている侍ジャパン。決勝ラウンドでも道産子右腕が粉骨砕身する。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
伊藤が野球を始めた頃、ファイターズのエースとして君臨していたのが米大リーグ・パドレスのダルビッシュ有投手(39)だった。絶対的な姿に憧れを抱き、そのようになりたいと強く思っていた。
7日の韓国戦、侍ジャパンのベンチに掛けられたダルビッシュのユニフォーム
月日が流れ、憧れの人が在籍したチームにドラフト1位で入団。昨年、球団ではダルビッシュ以来となる沢村賞にも輝いた。偉大な存在に近づいているように見えるが「まだまだ、全然です。ちょっとずつは成長できているのかなとは思いますけど」と謙遜する。
初対面は米サンディエゴで合同自主トレを行った2023年オフ。その年、初のWBC出場を果たし、侍ジャパンのメンバーとして共に世界一に輝いた。連絡を取り合う仲となり、今年2月に宮崎で行われた強化合宿中は、アドバイザーとして参加していた大先輩とじっくり話をする機会もあった。
23年の侍ジャパン宮崎合宿で談笑する伊藤(右)とダルビッシュ
ただ見つめることしかできなかったあの頃
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
▼▼ここから有料エリア▼▼
そこで感じたのが、3年前との違いだった。「前回の(強化)合宿中よりは全然、会話できてますね。(前回は)正直、何を聞いていいかも分からなかったのもあるかもしれないです。自分がまだまだそのレベルじゃないなと思っていたので、ただ聞くのも違うかなと思いながら、ちょっと傍観しているのはありましたね」。多くの選手がアドバイスを求める中、黙って見ていることしかできなかった。
本来プロのアナリストが研究する分野を…
この3年間でさまざまな経験を積み、知識もグッと増えた。「聞けるし、聞き方も分かるし、ダルさんが言ってくれたことに対しての理解度もやっぱり全然、当時とは違うので。頭も成長してるかなと思いますけど」。あらためて、先輩右腕のすごさも感じた。「選手でありながらデータのこともそうですし、本来そこのプロがいるところ。アナリストだったり、そういう人たちよりも理解してるし、たぶんその人たちがむしろ聞くぐらいだと思う。もう本当にすごいです。現役の中でそれだけできて、しかもそれを言葉で表現できて、実際、自分も投げて体現できてっていうのは、ちょっとこう考えられないというか。まだ僕にはできないとこなので、すごいなと思います」
2月の侍ジャパン宮崎合宿、ブルペンでダルビッシュ(左)と話し込む伊藤
このオフは細野、金村、松本といった後輩たちとエスコンで自主トレ。質問されて教えることも増えたが、「僕はまだ数値じゃないところでしか言えないので。なんか明確じゃないというか。もし例えばこのボールが投げたいとなったら、ある程度、正解とされるような数値があるわけで。ダルさん自身は、そこに対してのアプローチの仕方にいろんな引き出しを持ってるなっていうのを感じる。僕はまだ自分の感覚でしか、そこのアプローチがないので、数値でどうこう見て何かアドバイスを送るのはまだ難しいなと思います」。上には上がいる。「ダルさん」はいつも気付きを与えてくれる存在だ。
【2000円おトクの道スポ年払いプランはコチラ】
エスコンでの自主トレで金村(左)のフォームをチェックする伊藤