スノボ・ハーフパイプW杯札幌大会決勝は中止も 山田&工藤の道産子オリンピアンがエキシビション共演
地元札幌でのW杯で3位に入り、表彰台でボードを掲げる山田=撮影・藤井泰生
■スノーボードハーフパイプW杯第6戦(3月8日、さっぽろばんけいスキー場)
▽男女決勝
予選の結果がそのまま最終成績に
決勝は悪天候とコースコンディション悪化で中止。6日の予選の結果がそのまま最終成績として確定した。男子は戸塚優斗(24、ヨネックス)が優勝し、札幌出身の山田琉聖(19、チームJWSC、札幌新川中出)が3位。女子は小野光希(22、バートン)が優勝し、札幌出身の工藤璃星(16、TOKIOインカラミ、札幌北白石中出)は4位だった。会場には1387人のファンが駆けつけ、エリア外にも多くの人が詰めかけたが、決勝の代わりに冬季五輪男子銅メダルの山田や女子5位の工藤らが共演するエキシビションが行われ、大会を盛り上げた。
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観戦エリア外のファンも沸かせた

五輪直後の開催にさっぽろばんけいスキー場の会場にはメダリストを一目見ようと開場前から長蛇の列ができていた。決勝ではないエキシビションにもかかわらず会場に入れないほどのファンが集まり、観戦エリアの外からもスマホを構えてメダリストの共演を収めた。山田は観客だった前回開催の10年前とは立場が変わり、銅メダリストとして凱旋。「公式練習も1日短くなって、合わせられなかったところもあったけど、自分の滑りはできたのかな」。大会後には友人や知人と一緒に撮影する時間を楽しんだ。
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工藤の雪しぶき山田の飛びが重なる 「一緒にトレインしようよ」
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エキシビションでも持ち味の独創性を貫いた。工藤が助走を始めると山田が追走。降雪で加速がつかないため、普段より下方まで滑ってからドロップイン。山田が空中へ飛び出し、同時に工藤はパイプの壁を使って雪しぶきを上げた。
山田は「何をしようかなと思っていたんですけど、(工藤)璃星と一緒に『トレインしようよ』ってなった。シーズン始めにもよく2人で一緒に滑ったりして、俺が飛んで璃星がスラッシュしたりしていたので、『あれできたらいいんじゃない』って。今回は(降雪で)板が走らなかったからこそ、助走のスピードをつけるのが難しくて、ドロップインのかみ合わせとかがすごい難しかったけど、璃星が合わせてくれて良い形になった」。
工藤も「技だけとか大会とかじゃなくて、盛り上げられるライダーにもなっていけたらなと思っているので、こういう経験ができて楽しかったし、良かった」。道産子コンビによる即席のセッションに、コース脇からは一際大きな歓声が上がった。
地元札幌でのW杯で3位に入り、表彰台で笑顔を見せる山田(右)。中央は優勝した戸塚
琉聖が新しい視点を世界に示した
山田の代名詞「マックツイスト」は空中で前方宙返り1回転しながら横1回転半するクラシックなトリックだ。そこに独自のスタイルをアレンジし、五輪でも高得点を稼ぎだして銅メダルを獲得。高回転化の進むハーフパイプ界に一石を投じる存在だ。優勝した戸塚も「(山田)琉聖がハーフパイプっていうものの新しい視点というか、こういう滑りもあるんだよってことを世界に教えてくれた」と賞賛する。山田は「これからも自分の特長でもある独創性のある滑りは貫いたまま、またトップを目指していければ」と自らの道を突き進む。
次は激動のシーズンの締めくくり
W杯は残り1試合あるが山田は欠場。残すは2月28日に初優勝した高額賞金大会「ザ・スノーリーグ」の今季最終戦(3月21日、スイス・ラークス)。優勝賞金は5万ドル。「前回のスノーリーグで優勝したからこそ、今回もまた連覇をやっていきたい」とキッパリ。W杯初優勝に五輪銅メダル獲得など、人生で一番濃い時間を過ごした激動のシーズンを有終の美で飾る。
■地元初のW杯で今季5度目のトップ5に入った札幌出身の工藤璃星
「決勝をやりたい気持ちがすごいあったんですけど、見に来てくださる方もたくさんいて、こういうイベントっぽいことをやれたのはすごい良かったかなと思います。結果で(恩を)返すことはできなかったんですけど、最後にみんなとイベントみたいなことができて本当に思い出になりました」
地元札幌でのW杯を4位で終え、関係者とハイタッチをかわす工藤
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