斎藤友貴哉&田宮裕涼がトークショー 先輩が語った初対面の印象に後輩は「嘘ついています、この人」
都内でトークイベントに出演した田宮(左)と斎藤=撮影・近藤裕介
〝天然トーク〟で爆笑連発
日本ハムの斎藤友貴哉投手(30)と田宮裕涼捕手(25)が6日、東京都内でトークショーを行った。先輩右腕の〝天然トーク〟に後輩捕手が翻弄される構図で、会場は大爆笑の連続だった。
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】
2人の思惑
開演前、斎藤は緊張しつつも「トークショーでファンの方と触れ合えるのはうれしいことで、なおさら、ファンの多い田宮と一緒にできるので、田宮ファンから斎藤友貴哉を認知してもらえる機会なので、楽しみです」と笑顔だった。
一方、田宮は心配していた。「僕に友貴哉さんの通訳が務まりますかね?」。自由奔放なトークに定評のある先輩をどう操縦するか思考を巡らせ、「逆に通訳しないでニコニコしているだけで、会場の人をハテナにさせておいて、僕は何もしないという手も考えています(笑)」と作戦も立てた。しかし案の定、スタートから斎藤のペースに飲み込まれていった。
斎藤の世界観に困惑する田宮
引き込まれる独特な世界観
登場のあいさつは「北海道日本ハムファイターズ、〝行くだけ友貴哉〟です。よろしくお願いします」。MCの元日本ハム・新垣さんから「最近ハマっていることは」と質問を受けると「僕は時期を大切にしているので」と話し出し、「サンタさんにハマっています。サンタさんが動く時期なので、どこに出没しているのか調べたりしています。もしかしたら、ファンの皆さんの中にサンタさんがいるかもしれないです」とさっそく独特な世界観を炸裂させた。
ツッコミ泣かせの文脈に…

互いの初対面の印象を聞かれた際は「僕はファイターズの一員としているんですけど、すごいありがたいんですよね」と切り出し、田宮は困惑の表情。しばらくして「シーズン終了後に移籍してきて、そのときに出会ったのが田宮なんですよね」と本題が始まったかと思えば、「体がでかいなという印象ですよね。筋肉が、隠れたボディの中に」と意表を突く回答に、後輩は「絶対、嘘だ。友貴哉さん、めちゃくちゃなことを言っています。嘘ついています、この人」とツッコミを入れるのがやっとだった。
続いて、「互いの許せないこと」がトークテーマとなり、田宮がここぞとばかりに反撃に出た。
野球でも試合前に話したことが…
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「友貴哉さんは、自分が思っていることをずっとしゃべっているので、会話にならないんですよ。僕が答えても、また友貴哉さんが思っている違うことが返ってきて、本当に会話にならない。野球でも、試合前に『きょうは真っすぐで行くから』って言っていたのに、いざマウンドに上がったら、めちゃめちゃ首振って、変化球を投げてくる」。
後輩からの指摘を、斎藤は素直に認め「緊張しているんですよ。もとの会話が飛んじゃっているんです」と開き直った。
ジェスチャーなのに
その後はジェスチャーゲームでは、斎藤が「ウキウキで食べようとしていたアイスを落としてしまったレイエス選手」のお題に挑戦し、アイスをバナナのように剥くジェスチャーで食べ始めてしまい失敗。「言葉足らずでした。言葉足らずでいっつも怒られたりするので」との言い訳には、新垣さんがすかさず「言葉は使わないゲームだから」とツッコミ、爆笑を誘った。
ファンにサインボールを投げる斎藤
ほめ殺しには弱く
会場を大いに盛り上げた2人は、互いにリスペクトし合っている。田宮が「友貴哉さんのボールはすごいですよ。皆さんが見て分かるように、160キロを投げるんで、他のピッチャーより速いですし、フォークで150キロ投げますから」とたたえると、斎藤は思わず照れ笑いを浮かべ「田宮選手からも、チームメートからもあんまり褒められることないので、気持ちいいです。ありがとうございます」と喜んだ。
名言は卒業?
来季の目標はもちろん、優勝だ。田宮が「(伏見)寅威さんもいなくなってしまうので、僕がチームを引っ張る強い気持ちを持って、優勝のためにやっていきたいです。今年は(出場試合数が)79試合だったので、来年はスタメンで100試合以上は出たいです」と意気込むと、斎藤は「行くだけを卒業したいと思います。もう一つ大人になって、勢いだけじゃない姿を見せられるようにしていきたいです。今年は47試合(登板)だったので、来シーズンは自分の背番号の通り、48試合は絶対に投げられるようにしたいです。自分の誓いとして、皆さんの前で言うのが大事だと思っています。48試合以上、絶対に投げます。なので、皆さん見ておいてください」と力を込めた。
先輩右腕が「僕たちは似ているんですよ。声の質とか。フィーリングが合います」と話せば、後輩捕手は「優しい先輩です。よく言えば(笑)」と、冗談交じりに仲の良さをアピールする。グラウンド外では柔らかい空気で場を和ませる癒やし系コンビが、来年はチームの中心となって、一緒に悲願の優勝をつかみに行く。
トークで会場を盛り上げる田宮(中央)と斎藤(右)。左は司会の新垣さん
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】