【一問一答】田宮裕涼 伏見頼みは〝卒業〟「寅威さんに任せることも多かった。来年からは自分がー」
「大活躍」と来季目標を書いたバルーンを手に〝ゆあビーム〟を披露する田宮=撮影・松本奈央
ベテラン捕手から学んだことは…
日本ハムの田宮裕涼捕手(25)が27日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み、2000万円増の年俸5000万円でサイン(金額は推定)。このオフ、お世話になった伏見寅威捕手(35)のトレード移籍が決まり、あらためて主戦捕手としての自覚を口にした。一問一答は以下の通り。
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ーサインは
「はい、サインしました。アップ提示をもらいました」
ー提示された金額を見て
「しっかり評価をしてくださったので良かったなと思います」
ー自分へのご褒美は
「今はちょっと思い付いていないので、何か探したいと思います」

ー球団からはどんな話が
「いずれは日本を代表するキャッチャーになってほしいと言われました。僕もそこは目標にしているので、日本を代表するキャッチャーになりたいなと思います」
ー今季を振り返って
「後半戦は優勝争いをしている中、プレッシャーのかかる試合が多かったです。その中で試合に出られたことで、すごくいい経験になりましたし、来年に向けていい準備ができるかなと思います」
ー手応え、課題は
「毎日、プレッシャーの中で戦うことを経験できて。去年は経験できなかったことですし。来年、プレッシャーのかかる場面でも自分のプレーをしっかりできると思います。去年はソフトバンクさんにCS(クライマックスシリーズ)で3連敗して終わったところ、今年は負けた後もしっかり勝っていいところまでいけたかなと。去年よりは成長を感じましたし、来年はキャッチャーとしてもチームを引っ張っていけるようにしたい」
ー今季はプレッシャーにどう打ち勝ったか
「自分のプレーをしようと、ただそれだけ。どうしようとか、マイナス思考になると自分のプレーができなくなると思う。どんな場面でも自分のプレーをするんだ、という気持ちでやっていました」
ー2軍で過ごす時期もあった
「調子が悪くてファームに行きまして、1軍にすぐ戻るんだという気持ちもありましたし、すぐ1軍に戻ってチームのためにやりたいと思ってファームで調整していたので。その後、上がってすぐ結果を残すことができたのは良かったです」
ー先輩の伏見がトレードで移籍することになった。伏見から学んだことは
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「僕とは経験値が全然、違いますし、ピッチャーをリードする上で大事なことだったり、状況判断の理由だったり、話を聞いて教わりました。来年、教わったことを自分が(実践する)。寅威さんがいない分、チームを引っ張っていく存在になっていきたいと思っています」
ー後輩たちにも見ている。どんな存在でいたいか
「田宮さんなら頼れる、信頼できると思ってもらえるような先輩でありたいと思っています」

ーオフはどう過ごすか
「しっかり体を鍛えて、体力面も鍛えて。1年間戦える体力を身に付けたい」
ー強化したい点は
「守備面はフレーミング、キャッチングをしっかりやっていきたい。スローイングは2年間やって成績も(ある程度は残せた)。ただ、もうちょっと出せるかなとも思っています」
ーチームの成長とともに飛躍。来年、目指すところは
「チームとしてはリーグ優勝、日本一が目標。個人としては1年間、しっかり活躍してチームのためにやっていければ。試合に勝つために、という思いで常にやっていきたいです」
ー今年は79試合の出場。昨年のように100試合以上を目指したいか
「(昨年は)スタメンで100試合に出ていない。スタメンで100試合以上出たいと思っているので、そこはしっかり準備していきたい」
ー盗塁も増やしたいか
「今年は走れなかったですけど、走れることが強みでもあるので、2桁盗塁を目標として達成してきたいなと思います」
ー伏見のトレードが決まった後、話す機会はあったか
「長くは話していないですけど、スコアラーさんから『田宮、成長しているな』と言われた時、その場に寅威さんもいて『裕涼、だいぶ落ち着いてできるようになってきているから、来年、大丈夫だよ』と。寅威さんに言われたので、そこは自信を持って来年もやっていけるかなと思っています」
ー捕手が1人減って、出場機会が増える可能性がある
「今までは寅威さんがいて、寅威さんに任せることも多かったです。本当に来年からは自分が引っ張っていくぞ、という気持ちでやっていかないと。チームの中心としてやっていかないといけない、という思いがあります」

ー日本を代表するキャッチャーのイメージは
「田宮は(ジャパンに)選ばれて当然だろうと、ほかの球団の人からも思ってもらえるような。守備もそうですけど、バッティングも走ることも。新しいキャッチャー像をつくるために自分がそういうことをしていきたい。次に入ってくる若い子たちが憧れるような、目標とされるような選手になりたいなと思っています。自分なりに努力をし続けて磨いていけたら」
ーフレーミングを向上させたいと。数値的にも伸びしろがありそうか
「そこは伸びしろしかないので。そこもやってバッティングもやって、両方とも活躍できるキャッチャーになっていきたいと思っています」
ーメジャーのキャッチャーのようなイメージか
「うまいな、と思ってもらえるようなキャッチングができればなと思っています」