河野竜生 来季の復権へ〝新たな自分〟追求 「すべてにおいてレベルアップした姿を」
エスコンフィールド北海道で自主トレを行う河野=撮影・工藤友揮
来季プロ7年目の24年ホールド王
日本ハムの河野竜生投手(27)が来季の復権を目指してトレーニングを積んでいる。チームは今オフ、現時点で中継ぎ起用が予想される2投手を補強。激化する競争の中、2024年の最優秀中継ぎ投手はポジション再奪取を期す。
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現在、ウエートトレーニングを中心とした練習メニューで、来季に向けて調整中。「何か変化をつけないといけないなとは自分で思っているので。今年、結果を残せなかったので、また新たな自分を見つけるためにやっています」。現状を打破して前進しようという決意を口にした。
勝負の秋に1軍不在
23年には50試合に登板して21ホールドポイント(HP)、そして24年はキャリアハイを更新する52試合登板で34HPを挙げて、自身初のタイトルとなる最優秀中継ぎを獲得した。
25年シーズンもセットアッパーとして、勝ちパターンの一角を担うことが期待されていた。開幕から11試合連続無失点とスタートこそ良好だったものの、5月以降はなかなか調子が上がらず、8月21日のオリックス戦で2被弾を喫したのを最後に1軍登録を抹消。再昇格を果たせないまま、シーズン終了の時を迎えることとなってしまった。
「全体的にうまくいかなかったですね」と振り返る。悔しい1年を過ごしただけに、来季の復権に懸ける思いは人一倍強い。「今までの自分と違った姿を見せられればいいかなと思います。技術もそうですし、体もそうですし、すべてにおいてレベルアップできたらいいかなと思います」。来季〝ニュー河野〟を披露するために己を鍛え上げていく。

さらに激化するポジション争い
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チームは、河野のライバルとなりうる中継ぎ投手を着々と補強している。その1人が、阪神からトレードで加入した島本だ。「長年、タイガースでリリーフの一角として投げられてきた方。日本一も経験しているというところで経験は豊富ですし、実力は必ずあるという印象です」。同じリリーバー左腕に強い印象を抱いている。
前日9日に行われた現役ドラフトでは巨人から、1軍でリリーフ一筋の右腕・菊地を獲得した。まだ特長を確認できていないそうだが「やはりピッチャーを補強するというところでは、球団としてもリリーフは課題に置いているポイントなのだと思います。自分たちもそれだけ競争が激しくなってくると思うので、個々のレベルアップが必要になってくる」。新たなライバルの加入を刺激に、競争を勝ち抜こうとモチベーションを高くしている。

ファンの声援や期待を追い風に
先週末には複数のイベントに参加し、大勢のF党と触れ合った。「楽しかったですね。ファンの人たちも楽しみにしてくれていたので。いろいろな交流ができましたし、これだけ応援してくれているというのも、あらためて感じました」。普段、直接交流することができないファンたちから、うれしい言葉の数々もかけてもらった。「『頑張ってね』や、僕がいないと優勝できないという言葉もかけてもらって。みんなの応援に応えられるようにしたいなと思います」
苦しかった1年の最後に受け取った暖かいエールを胸に来季、本来の輝きを取り戻す。
自主トレ中に清宮幸(右)と話す河野
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