福島蓮 伏見&松本剛に感謝も郡司にはクレーム「ちょっと言っておいてもらっていいですか?」
鎌ケ谷で自主トレを行う福島=撮影・近藤裕介
ベテラン捕手のアメとムチ!?
日本ハムの福島蓮投手(22)が9日、移籍する伏見寅威捕手(35)、松本剛外野手(32)への感謝の思いを口にし、来季もともに戦う郡司裕也捕手(27)には〝約束〟を守るよう訴えかけた。
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育成出身の福島は、昨年3月に支配下昇格を果たした。同4月、高卒3年目でようやくたどり着いたプロ初先発で、バッテリーを組んだ相手が伏見だった。登板前には「期待していないから」と冗談交じりに声をかけてもらった。リラックスしてマウンドに立つことができたことを今もよく覚えている。「いろいろと、安心感を感じながら投げていました」。白星こそ付かなかったが、強力ソフトバンク打線を5回2失点に抑える好投を引き出してもらった。
今季はオープン戦で1度、タッグを組んだが、公式戦での共闘はなかった。それでも、伏見は逐一、登板をチェックしてくれていた。
「ベンチで見てくれていて試合後とかに、すごくアドバイスをくれたりしました。覚えているのは、セデーニョに2ランを打たれた試合(9月14日の西武戦)で、試合が終わってウエートルームで『あそこ、なんであの球いったの?』みたいな会話をしていて。そしたら後で、動画を見返してくれていて、LINEが急にドンってきて。すごい長文でアドバイスをくれて。『前半からもうちょっと、変化球を投げられたりしたら、楽なんじゃないか』とか。いろいろ、めっちゃ見てくれていて。そのLINEの時も、めちゃめちゃアドバイスをしてくれた最後に『まあ、おまえ、そんなもんよ』って書いてありましたけど(笑)」
8月30日の楽天戦、試合前練習で伏見(左)と笑顔で話す福島
胸に刺さった失点後の指摘
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松本剛からは、先発投手としての心構えを学んだ。「今年、剛さんがファームに落ちてきて、僕もファームにいた時に言われたことがあって。仙台で2軍の楽天戦に投げていて、三回までは完璧に抑えていて、四回にいきなり3点ぐらい取られたんですよ。その時、試合中だったんですけど、『先発って、打たれたら終わりじゃないから。次の回、ちゃんと抑えたら、まだ投げられるし、そこは(考え方が)違うから』と言われて、確かにと思いました。僕は、打たれたら続いちゃうじゃないですか。前からずっと剛さんに、急に打たれるんですよって相談していて、それもあって、そういう言葉を伝えてくれたんだと思います」と心から感謝している。
8月14日のロッテ戦、先発の福島(中央)をベンチ前で出迎える松本剛(左)
郡司が言うには…
伏見、松本剛の両先輩からは、今後の野球人生に生きる貴重な金言をもらった。一方で、「約束を守ってくれない先輩」もいるという。「郡司さんがまだ、すしに連れて行ってくれていないんですよ。マジで、郡司さんに、ちょっと言っておいてもらっていいですか? その後の誘いがないですよ、と」
今季の登板中に、バックを守っていた郡司が失策を犯し「ごめん、すしでいいか?」と〝お詫び飯〟を約束してもらった。しかし、当の先輩は「言っていないです。たぶん、僕じゃないですね。架空の郡司がしゃべっています。福島が間違えたんだと思います」と、ごまかしていた。
福島はあらためて、郡司の「ごめん、すしでいいか」発言が存在していたことを強調した。「絶対、僕、言われていますからね。100%言われています。言っていないとか言っていましたけど、エラーした後に絶対、言っていました」
7月13日のオリックス戦、失策した郡司(右)が福島に声をかける
年俸倍増に高まる期待
今季、郡司の年俸が爆増したことも、しっかりチェックしている。
「(年俸1億円の)大台、超えていましたよね? 良いですねー。早く誘ってもらいたいです」。オフの間に先輩のおごりで高級ずしを平らげ、来季の飛躍につなげるつもりだ。
