【一問一答】達孝太 4倍の大幅アップ 米国自主トレ必需品は炊飯器と日本食「石井米と垣米をもらいました」
来季の目標を書いた色紙を手に笑顔の達=撮影・松本奈央
開幕3連勝に自信あり
日本ハムの達孝太投手(21)が3日、エスコンフィールド北海道で契約更改交渉に臨み、今季から4倍増となる年俸4200万円で更改した(金額は推定)。昨オフに続き、今オフも数百万円単位の自費を投じて米国自主トレを敢行する予定。変化球の精度向上を一つの目的として、スイーパーの投げ方などを教わってくるつもりだ。一問一答は以下の通り。
【ファイターズの最新記事はコチラ】
-サインは
「サインさせていただきました」
-金額は
「ダウンです(笑)。いい契約はさせてもらいました」
-金額提示を受けて
「しっかり評価していただいたと思いますし、来年に向けて頑張ろうと思える金額でした」
-球団からどんな言葉をかけられたか
「想像してもらったらいいんじゃないのかな」
-それを聞いてどう感じたか
「来シーズン1年間、頑張ろうと思いましたし、その先も野球選手を続けていく中で毎年、レベルアップしていきたいなと思いました」

-飛躍のシーズンになった
「結果を求めて結果が出たシーズンだったので、きょうに関しては自分を褒めたいなと思います」
-長期的なプランの中で、結果を出すシーズンだったのか
「そうですね。高卒4年目で結果が出ていなかったら厳しいなと思っていた。同級生の大卒の選手が入ってくる前にある程度、結果が出せたので良かった」
-好成績の要因は
「高校2年生から始めて、今まで毎日しっかりトレーニングしてきた結果だと思う」
-4年目の活躍。計画としては順調か
「もっとできるだろうと思っていたので、なんとも言えないですけど、今思えば順調なのかなと思います」
-初完投、完封もあった。印象に残った試合は
「初完投はうれしかったです。ずっと組んできた(伏見)寅威さんとできたのもあります。ボスがベルーナで暑いから完投させないと言っていたんですけど、それでしてやったということも。いろいろなことが重なったうれしさでした」

-ファンフェスで開幕3戦目の先発が発表された。開幕ローテ入りが約束された形だが
「それは分からない。本当に。キャンプでけがをするかもしれない。そこは確定ではないと自分に言い聞かせて毎日トレーニングしているので。このオフシーズンにやっていることがその1試合で全て判断されるような形になる。プレッシャーですけど、それを楽しんでやれたらなと思います」
-開幕カードの相手はソフトバンク
「僕が最後、投げた試合(クライマックスシリーズ・ファイナル)は負けてしまいましたけど、内容としていい形で終われたので、そのイメージを持ったまま、来シーズン、開幕したいかなと思います」
-昨年オフは渡米したが、このオフはどう取り組むか
「特に変えることはないかなと思っているので、変わったことはしないつもりです。アメリカには今年も行きます」
-年俸がアップし、自己投資に使える金額が増えた
「去年、いっぱい投資して今年しっかり返ってきたので。皆さん、投資しますか? 投資した分はそっくり返ってくると思っているので。使うところはしっかり使いたいなと思っています」
-伸ばしていきたい部分は
「全部ですね。日本で、世界で活躍して圧倒するピッチャーになるには、何一つ足りていない。全てレベルアップしないと。一回り、二回り、五回りぐらい大きくならないと日本でも圧倒できないと思うので、頑張ります」

-来年の大卒1年目が同じ年。同学年が増えて刺激になるか
「あまり周りは気にならない。自分のことだけやっていくスタイルなので。まずは来年も自分のことをしっかりやりたいなと思います」
-数字の目標は設定しているか
「心の中に秘めておきますね。目標はシーズンが終わったタイミングで立てているので、来シーズンが終わった後に答え合わせができたらなと」
-来季への決意を
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
「来シーズンの開幕戦、2連勝で僕に回ってくると思うので、3連勝して最初から最後まで1位で日本シリーズも優勝できるように頑張ります。見ていただけたらなと思います」
-アメリカではドライブラインに行く予定か
「行きたいですけど、連絡がつかないです(笑)。連絡していたんですけど、ちょっと最近、連絡のレスポンスが遅いので。はよ連絡せえ、と思っているんですけど(笑)」

-昨年は自分の体に似たデータがいっぱいあると。今年はどのような目的で
「そんな感じですよ。去年と比較してどこの部分が伸びているか。下がっている部分も絶対にあると思うので、という感じですね。さらにレベルアップするためにも、必要だなと思っているので」
-トレーニングのイメージは
「ドライブラインに求めているのは、メカニクスのこともそうですけど、変化球のアプローチがうまいなと思っているので。そういった部分は、ドライブラインに行った時に聞きたいなと思っています」
-変化球のアプローチで、オフに取り組みたいことは
「しっかりブラッシュアップしていけたらいいなというのと、あとは自分が投げていない球種であったり。向こうだったらスイーパーを投げるピッチャーが多いので、スイーパーの投げ方を聞いたりしたいなと思っています。投げる、投げないは別にして、知識として入れたいなというのはあります」
-昨年は米国自主トレのために400万円程度を投資した。(契約更改で)いくら、はね返ってきたか
「いやらしいですね(笑)。ちゃんと計算しないと分からないですけど」
-だいぶ取り返せたのでは
「そうですね。良い投資話じゃないですか、1年で」
-変化球のアプローチというのは
「握り方から、リリースの仕方から。ハイスピードカメラもあるので、どう投げたら、どういう空気抵抗でこう曲がっていくよ、みたいなものは、向こうはスイーパーを投げる人が多いので、ちゃんと出てくるんじゃないかと思っています」
-相手が研究してくるので、自分も新たなことをやっていかないと、という考え
「そうじゃないですか、それは」
-その意味でも新球種は大事になってくる
「新球種というよりは、例えばフォークでも何種類かアレンジを加えるとか、そういうことが結構、大事だなと、今年あらためて感じました」

-今ある球種に新たな軌道を加えることを考える
「そうですね。その方が効率良く抑えられるんじゃないかと感じましたね」
-例えばスイーパーを習得する場合、今からやり始めても来季に間に合うのか
「変化球なんて、もうフィーリングなので、いけると思ったらいけるんですよ。その日からでもいけますし。なので、そこはちょっと分からないですね」
-来季、いきなりスイーパーを使っているかも
「あるかもしれないですね。あまり(アーム)アングル的にないと思いますけど。そうなったら真っすぐが崩壊すると思います(笑)」
-大谷や伊藤は1球ごとにアームアングルを変える
「そんなに器用ではないです。あれは本当に神の領域なので(笑)。そんな余裕があればいいですけど。僕が小学生相手に投げていたらそれはできますけど、プロ相手なのでそれは難しいですね」
-先ほど「開幕戦2連勝で回ってくる」と
「それはそうでしょ」
-先輩たちに圧をかけた
「そういうことではないです。負けることなんて考えている人いないじゃないですか。みんな143勝することしか考えていないですから」
-開幕カードでの登板が決まった後、伊藤、北山と3人で話す機会はあったか
「特にはなかったですね。そんなに会っていないです。みんなどこかに行っちゃっているので」
-アメリカでの食事は大丈夫か
「炊飯器を買いましたよ。石井米と垣米(球団OB・新垣勇人さんが手がけたお米)をもらいました。その2つでいけるのではないかと」
-米食中心で生活する
「朝は絶対にご飯を食べたいので。ご飯と味噌汁と1、2品ぐらい。タンパク質があれば生きていけるので。お米が尽きたら、新垣さんに持ってきてもらおうと(笑)」

-年俸のアップ分で、アメリカで、ぜいたくしようとは
「ぜいたくですか。日本食レストランに」
-自炊ではなくて
「日本食レストランも、おいしいところはおいしいんですけど。(日本食)っぽいところは、日本人からしたら、ちょっと微妙ですね」
-素敵なスーツ。こだわりは
「こだわりは緑です」
-グローブの色も緑
「そうですね。スーツは本当にたまたまなんですけど。KREVAさんという僕が好きなラッパーがいるんですけど、その人がライブの時に着ていた衣装がこれだったんですよ。なので(ライブ後に)そのまま作りに行こうと思って、作りに行ったというだけなんですけど」
-中にもこだわっている
「こだわっていましたね。自分はKREVAさんが着ていたのをお願いします、と言って採寸して。本当にスーツを作りに行って、15分で終わりました」
-オールスターの時にも着用していた
「オールスターの時にもこれを着ていましたね。今年はこれが一張羅です」
-いつ作ったか
「去年かな。今年の1月か去年だと思います」
-サイズは大丈夫か
「ちょっとウエストが。ちょっと太ってきたので。もう1着、作りに行かないといけないです」
―KREVAと同じメーカーか
「そうです、全く一緒です。もう全部、ボタンも一緒です。中の色も全部一緒です」