【一問一答】達孝太 伏見から学んだ多くのこと 今でも思い出す「寅威さんの最後にマウンドに来る顔が…」
6月29日西武戦、伏見(左)のリードで初の完投勝利を挙げた達
これから自分は勝てるか不安です
日本ハムの達孝太投手(21)が15日、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた秋季練習に参加。トレードで阪神に移籍する伏見寅威捕手(35)へ感謝の思いを語った。主な一問一答は以下の通り。
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―バッテリーを組んでいた伏見が移籍する
「悲しいですと一面であげておいてください」
―お世話になった先輩の1人
「先に言ってくれよ、と思いましたけど、それは置いておいて。何となく…そういうことだったのかと、いろいろつながってきました」
―発表後、連絡は取ったか
「悲しいよっていうスタンプだけ送っておきました。LINEで」
―先日、自身のインスタグラムで今季バッテリーを組んだ捕手4人に感謝の思いをつづっていたが
「いやいや(トレードは)ニュースで知りましたよ。寅威さんとこの前、(秋季)キャンプが終わったときにご飯に行ったんですけど、その時、珍しくみんなで写真を撮ろうみたいに言っていたので。なんか珍しいなって。そういうことやったのかなって」
―違うリーグに行くが、対戦する可能性もある
「これからは、次に会ったときから何も話さない(笑)。手の内を明かさないようにしたいなと思います」
6月10日ヤクルト戦、ヒーローインタビューで笑顔を見せる達(左)と伏見
―マスクを被ってほしい
「そうっすね。(今季)7勝目まで(捕手は)寅威さん。寅威さんでしか(ほぼ)勝ってないので、これから来年、自分は勝てるか不安です(笑)。そういう意味では(レギュラーシーズン最終登板となった9月27日のロッテ戦は)進藤さんで1勝できたので。完封って形で。CS(シリーズ)も2戦ともある程度は抑えられたので安心材料にはなっていますけど、寅威さんがいないのは結構、不安っちゃ不安ですね」
―独り立ちを宣言しないと心配するのでは
「そうっすね。シーズン中盤くらいから『おまえ、もう大丈夫だよ』と諭されていたので、安心感をずっと与えてもらっていたので」
―学んだことは
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「調子が悪いときでもどうやったら(投球を)まとめられるかはすごい、自分は感じていましたね。あとは最初、去年の最終戦、ロッテで投げたときも自分の投げたいボールばかりを投げて打たれることがあった。そこは経験って大事だなと思いました。最初は投げたいボールを投げさせてくれたので、打たれたことによってデータが大事だと初めて実感したので、そういうところですかね」
9月20日ロッテ戦、ピンチの場面で達(右)に声を掛ける伏見
―技術を盗みたいとも話していたが
「ぼちぼちですね。1割くらいは盗めたんじゃないですか」
―盗んだのは配球か
「配球もそうなんですけど、フォークが全然良くないときとか、2アウトになってからフォークを4球投げて四球でもいいから感覚を戻そうみたいな。このバッターは四球でもいいから、フォークの感覚を戻そうみたいな感じの時もあったので、投げていきながら修正とか。試合の中での強弱みたいな部分をすごく学びました。そのバッターを抑えることではなくて、試合を通して(良い感覚を)戻していかないといけない。そういうゲームメークの部分はすごい感じましたね。これまではフォークがダメだったら投げなかったので。それだとファームだと抑えられるかもしれないけど、上(1軍)に行ったら結構、難しいので」
―印象に残っているエピソードはあるか
「一番思い出すのは、自分結構、初完投(6月29日の西武戦)うれしかったっすね。ずっと最後まで投げたい、投げたいと言っていて、あれは結構うれしかったです。自分が(完投)できたっていうのもうれしかったんですけど、(捕手が)寅威さんなのもうれしかったです」
6月29日西武戦、初の完投勝利を挙げた達(左)と喜ぶ伏見
―喜んでくれた
「そうですね。寅威さんの最後にマウンドに来る顔が…、俺より喜んでいるやないかって。そんな顔だったので」
―暑い中での登板だった
「あのときはいろいろ重なったので、ボス(新庄監督)が(暑さを警戒して)完投させないとか言って、絶対したろと(笑)。それもうれしかったんですけど、いろいろ加味した上での、なかなかうれしかったです」
―そのときのリードは印象に残っているか
「あのときは結構、高めの真っすぐが良かったイメージだったんですけど、相変わらずネビンには打たれて。たぶんフォークをホームラン打たれて。ちょっとフォークを投げたくないなってところだったんですけど、ちゃんと寅威さんがいっぱいフォークのサインを出してくれて、空振り取れたりして段々良くなってきた」
―気軽に食事へ行けなくなるのもさみしい
「そうっすね。飯、誘ってくれよって感じです(笑)」
―対戦したらどんなピッチングをしたいか。日本シリーズの可能性もある
「シュートしか投げないです(笑)。寅威さん、意外と真っすぐに強いのでフォークを投げたいけど、真っすぐで行きたいですね。寅威さんが打ってくれたらちょっとうれしいので。ランナーがいないときに気持ち良く打たせてあげたいです(笑)」
6月10日ヤクルト戦、ヒーローインタビューを受けた達(左)と伏見が観客の声援に応える
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