達孝太 「最初は行きたいなと思った」友人との1泊2日旅行を断った理由は
中4日で先発し、気迫の投球をみせた達=撮影・松本奈央
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファイナルS第6戦 日本ハム1-2ソフトバンク(10月20日、みずほペイペイドーム)
日本ハムの達孝太投手(21)が、勝てば日本シリーズ、負ければ敗退の〝運命の一戦〟で、胸を打つ力投を見せた。CSファイナルステージ初戦に先発してから、プロ初の中4日で再び先発し、5回⅔、90球を投じて2失点(自責1)。チームは1点差で惜しくも敗れ、終戦となったが、来季への希望を示した。
栄養学を学び、食事に気を使った
努力を努力と思わず、当然のようにやり続けてきた。194センチの長身に見合った肉体をつくりあげるため、トレーニングはもちろん、栄養学を勉強し、食事には人一倍、気を使ってきた。

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幼少期は水泳を習っており、帰りに食べる定番の「セブンティーンアイス」がお気に入りだったが、プロ入り後は口にしなくなった。「アイス、好きでした。2、3歳の頃から水泳に行っていて、親の自転車の後ろに乗って食べていたんですけど、今は全然食べていないです。買おうと思わない。まず、コンビニにも行かない。出るのがめんどくさい。いろいろ買うと結構(値段が)するし」
お腹が空いたらヨーグルト
プロ2年目の頃から、部屋の冷蔵庫に常備していたのは、タンパク質を豊富に含んだヨーグルトだった。「お腹が空いたら、ヨーグルトを食べている。脂質ゼロなので、タンパク質だけ取れて最高。お菓子はヨーグルトですね。コンビニだったら200~300円してめっちゃ高いので、ネットで買っています。まあ、200円で体が大きくなるなら全然いいんですけどね」とちゃめっ気たっぷりに笑っていた。
「トマトがダメです」ソースはいけるけど…
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嫌いな食べ物は、意外と多い。「トマトがダメです。何がおいしいか分からない。食べるものじゃない。トマトソースはいけるんですけど、ピザでもミニトマトの半分のやつとかダメです。漬物もダメです。梅干しもダメです。食べようと思わない」。その分、きちんと他の食材で栄養を補い、当たり前に節制する。
「こだわって食べるのは普通なので。そもそも、スナック菓子とかはあんまり好きじゃない。食べようと思えば食べられますけど、あんまり得意ではない。ポテトチップスも、胃もたれする。カップラーメンを食べても、全然おいしくない。食べたこともありますけど、気持ち悪くなりました」
数少ない仲が良い友達ですし
今は、人生を野球に懸けている。以前、オフに友人から1泊2日の旅行に誘われた際も、悩んだ末に断りの連絡を入れた。
「数少ない仲が良い友達ですし、最初は行きたいなと思ったんですよ。でも、ホテルにジムがあるのかとか、朝は何時からトレーニングができるのかとか、そんなことばっかり考えてしまって、結局楽しめないなと思って、断りました」

どうやったら完成させれるやろう
ダルビッシュやデグロムらメジャーで活躍する好投手に敬意を抱きながらも、誰かの二番煎じは嫌いだ。「自分がデグロムを目指してマネしてやっても、それより上には行けないので。達孝太を達孝太なりに、どうやって完成まで持っていくか。自分のスタイルのまま、それを完成形に近づけていきたい。自分の目指す像があるので、結果どうこうよりもまずそこに向かって、達孝太というものをつくりあげるために走っている。どうやったら完成させれるやろうと。それがモチベーションです」。達孝太のゴールは、まだまだ先にある。そこには、まだ誰も見たことのない景色が広がっている。

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