【一問一答】達孝太 ブーイングに「ちょっと楽しくなって、もう1球(けん制を)投げちゃいました(笑)」
完投勝利を飾り、伏見(左)とタッチを交わす達=撮影・金田翔
■パ・リーグ12回戦 日本ハム2-1西武(7月14日、東京ドーム)
日本ハムの達孝太投手(21)が9回2安打1失点の快投で今季2度目の完投勝利を挙げ、6勝目をマークした。ヒーローインタビューと試合後取材の一問一答は以下の通り。
【ヒーローインタビュー】
―今の心境は
「あんまり思ったことを言うと、なんかいろいろ言われるので、ビジターなので、控えめにいきますね、はい」
―プロ初完投勝利も西武戦。再び2ー1で九回を投げきった
「またネビン選手に打たれちゃったので、次はもっと対策を練って投げたいなと思います」
―どんな意識でマウンドに上がったか
「完封したかったので、またホームランだったので、ちょっと悔しいですね」

―内容はどうだったか
「そんなに球速も出ていなかったので、あんまり状態は良くなかったですけど、なんとか(伏見)寅威さんのリードも良かったので、うまく抑えられて良かったです」
―八、九回は3者凡退
「最後、150キロ出るんだったら、もうちょっと六、七回も出たんじゃないかなと思いますけどね」
―今後に向けて
「きょうも完投になりましたけど、完封いきたいと思います」
―多くのファイターズファンがいる。メッセージを
「このユニホームはきょうが最初だったので、良い流れを持ってきたいなと思って投げて、良い流れを持ってこられたんじゃないかなと思うので、これからも球場に足を運んでもらえたらなと思います」
ヒーローインタビュー後、ファンからの祝福に応える達=撮影・小田岳史
【試合後取材】
―投球を振り返って
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「いやー、ホームランさえなければ完封だったので、あそこ、ちょっと外に行きすぎましたね」
七回1死、西武・ネビン(左)にソロ本塁打を浴びた達
―新庄監督が「完封できなくて悔しいと言うと思う」と。悔しさの方が大きいか
「そうですね。ヒット2本で、1本ホームラン。最悪ですね」
―相手の応援がすごい中で、本塁打の後は耐えた
「けん制したらブーイングがすごかったので、ちょっと楽しくなってもう1球(けん制を)投げちゃいました(笑)。もう一回、(ブーイングを)聞きたいなと。それぐらいの感覚だったので、そんなに追い詰められた感じではなかったです」
七回、西武ファンのブーイングの中、けん制する達
―相手のファンが多い方が燃えるか
「ブーイングされることってあんまりないじゃないですか。結構、楽しくないですか。あーされているんや、みたいな。これ、けん制にブーイングされているんかなという確認も込めて(もう一回けん制した)」
―連勝記録を意識して臨むと話していた
「はい、意識していましたね。意識していたので、勝てて良かったです」
―この先も意識し続けて
「そうですね、はい。負けが付かなくて勝てなかったら、意識しない方向に持っていきたいなと思っています」

―ホームランを打たれたボールはどうだったか
「ちょっと高かったですね。(地面から)75センチぐらいだったので、ちょっと甘いですね。コースは全然、良かった思うんですけど、高さだけです」
―水谷が本塁打を打つ前に、(得点を)お願いしますと言っていたのか
「言っていましたね。たまたまですけど」
―水谷から、たっちゃんと呼ばれている
「はい。普段からです」
―ほかの選手からもか
「いやいや、そんなことないですよ」
―水谷からだけ
「そうです、はい」
―侍ジャパンの井端監督が見ていた
「そうなんですか。選ぶのは向こうなので、こっちから何かをするわけではないので、特に」
新庄監督(右)と話す侍ジャパンの井端監督
―WBCは
「一回、行ってみたいですね」
―新庄監督から「オールスターで抑えて、打者にもっと打ってほしかったと言え」と言われたのか
「はい。言ってやろうと思います(笑)。『打ってくれなかったら、もっと打ってほしかったですって言え』って言われました」
―前回の完投時は、九回、かなり疲れていたと。きょうはどうだったか
「きょうは、そんな三振を取りにいこうと思っていなかったので、全然、比較的、気持ちは楽でした」
―最後まで続投するかのやりとりは
「加藤コーチが後ろで、『九回、柳川いくぞー!』って言っていたので、ここに(自分が)おるのになと思いながら、えーって言ったら、『達、行くよ』と言われたので、行かせてくれて良かったです」
―九回、行くつもりだったか
「その話を聞いて、あれ、柳川いくんかな、みたいな気持ちもありましたけど、球数を八回に少なく抑えて、なんとかいけたので良かったです」
九回のマウンドに向かう達
―手応えがあった球種は
「スライダーでもカウントを取れて、チェンジアップも2、3球、空振り、ストライクを取れたので、チェンジアップがいいアクセントになっていたなと思いますね」
―フォークは
「前半は良くなかったですけど、後半はちゃんと立て直せたので、良かったです」
―新庄監督からDMで、捕手を伏見に戻すと連絡が来た
「はい。(山崎)福也さんが、ZOZOで完投して、その時、(先発マスクが)たみちゃん(田宮)だったので、『福也は誰でも完投したぞ』みたいに言われたので、いやいや、誰でもしますよって返したら、『いや、おまえにはまだ無理だ』って(笑)。『寅威でいく』って、そんな感じでした」
―監督を見返したい気持ちも
「そうですね。もう誰でも大丈夫です」
試合終了後、勝利のタッチを交わす達(左)と新庄監督