ファイターズ
2025/05/05 06:00 NEW

達孝太 〝汗だくのエース〟とすれ違って変わった意識「うわ、やばい!と思いましたね」

今季初勝利を飾った達=撮影・松本奈央

■パ・リーグ8回戦 西武2ー3日本ハム(5月4日、エスコンフィールド北海道)

 日本ハムの達孝太投手(21)が4日、西武戦に先発し6回4安打1失点。今季初登板で初勝利を挙げた。

「自分が監督でも使わないですもん」

 悔しさをバネに、這い上がってきた。初めて1軍キャンプスタートとなった高卒4年目のシーズン。開幕ローテーションを奪いに行ったが、2月16日の楽天との練習試合後、2軍降格を言い渡された。この試合では2回1失点(自責0)とまずまずの投球を見せていたが、「先発なんか、あふれかえっているので、その中で投げようと思ったら、あれじゃ無理ですね。自分が監督でも使わないですもん」と、厳しく自己評価した。

去年までなら、なんとも思っていなかった

 いつもポジティブに野球と向き合う右腕だが、珍しく、気持ちの切り替えに2、3日、時間がかかった。「ずっと考えていたんですけど、去年までの3年間だったら、1軍に呼ばれて(2軍に)落とされても、なんとも思っていなかったと思うんです。今年はトレーニングではなく、パフォーマンスを上げることをメインにやっていたので、あぁ、という気持ちは結構ありました。自分に期待していた部分があったので、その分、ショックじゃないですけど…」。2軍キャンプ合流後、国頭の球場からの帰り道で「やばいな…」と考え込むこともあった。

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 ただ、転んでもただでは起きないのが達孝太だ。何かを変える好機だと捉え、スライダーの改良に着手。握り方を変え、より曲がり幅が大きいスイーパーのような球へと進化させた。昨年12月から投げ方を変え、縦に鋭く落ちるよう変化させたスパイクカーブにも一層、磨きをかけた。昨年まで、実戦では直球主体の組み立てが主だったが、今季の2軍戦では変化球のみで三振を奪うなど、明らかに投球の幅が広がった。

自分はまだまだ甘い、と気付かされたあの日

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