玉井大翔 完璧リリーフ 移動トラブルに巻き込まれた前日は空港でストレッチ「若手の手本に…」
七回を無失点に抑えた玉井=撮影・松本奈央
■パ・リーグ17回戦 日本ハム7-1オリックス(8月2日、京セラドーム大阪)
1回完全で9戦連続の無失点!
日本ハムの玉井大翔投手(33)が3点リードの七回から登板し、打者3人をわずか9球で料理した。
昨年は腰痛の影響もあり、プロ入り後初めて1軍登板なしに終わった。再起を図る今季は、7月4日の楽天戦(エスコン)から9試合連続無失点と安定したピッチングを見せている。
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新庄監督の〝指令〟に従って
移動ゲームだった前日1日は、チームの球場入りが約3時間遅れるトラブルが発生。搭乗予定の直行便が大幅遅延となり、乗り継ぎ便での大阪入りとなった。
新庄監督は自身のインスタグラムで、選手たちへ「空港で体動かしてちょうだい」と発信。教えを忠実に守り、経由地の羽田空港でストレッチをしていたのが道産子右腕だった。

その意図は? 若手の手本も当然ながら…
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ロビーの端で立ちながらストレッチ。模範となる行動に「若手の手本にならないといけないので」。ドヤ顔を見せつつ「腰が固まるから、動かしていただけです。移動したら、腰固まるんですよ。本当に動かなくなる。そういう年ですもん。やらないと動かないので」と意図を明かした。
昨季は腰痛を発症し、シーズンを棒に振った。「別に(移動で)痛くなるとかはないですけど、固まって痛みが出たら終わりじゃないですか。最善を尽くしておかないといけないなって」。1年でも長く現役を続けるため、ケアは念入りに行う。

今やチームに不可欠の道産子右腕
今季は4月末に1軍昇格。安定感のある投球でアピールを続け、今では勝ちパターンの一角を担うようになった。そんな中、同じリリーフでいつも隣にいた兄貴分の宮西が、前日1日に出場選手登録を抹消された。「寂しさは…ありますね。楽っちゃ楽ですけど。寂しいですね」
前日の移動中も行動を共にしていた。「迎えに来いと言われて。全然、集合時間に(宮西が)出てこなくて、やばいやばい、間に合わないと言っていたら。遅延になったので」と事なきを得たという。
レジェンド左腕の分も投手陣をけん引
そんなレジェンド左腕から、別れ際に託された言葉はあったのだろうか。「あると思いますか? そんなの。言われるわけないじゃないですか(笑)。たぶんあの人、鎌ケ谷に行ったら、アイツ打たれて落ちてこないかなって(言う)。あっちも寂しいから」
玉井もやっぱり寂しそう。宮西が不在の間は、リリーフ陣最年長として後輩たちの「手本」となる。
