荒野拓馬 リーグ戦5年ぶり決勝ゴール「そこに詰めて良かった」
後半32分、MF荒野(中央)がゴールを決める=撮影・桜田史宏
■J2第24節 札幌1-0鳥栖(8月2日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
途中出場のMF荒野拓馬(32)の今季リーグ戦初ゴールで8月最初の試合を制した。前節から3週間の中断期間中の練習では、それまでの4ー4ー2から3ー5ー2の新システムを試していたが、この日の試合前に急遽3ー4ー3に変更。それでも選手は臨機応変に対応して、勝ち点3をたぐり寄せた。次節は9日にアウェーで長崎と対戦する。
「ラッキーな部分もありましたけど」
クラブ生え抜き32歳の一撃で、札幌ド-ムに地鳴りのような歓声が沸き起こった。後半24分にピッチに入った8分後、左サイドのMF田中宏武(26)がゴール前に上げたクロスを相手GKがこぼすと、目の前にいた荒野が右足を振り抜いてゴールネットに突き刺した。「最初はキーパーの上から叩き込んでやろうと思ったんですけど、ちょっとボールが長かった。最後、相手のミスから自分の前にボールがこぼれて、うまく押し込むことができた。ラッキーな部分もあったけど、そこに詰めれて良かった」。プレドでのリーグ戦ゴールは23年6月24日のC大阪戦(1●4)以来。決勝点となると2020年7月26日の横浜マリノス戦(3○1)までさかのぼる貴重なゴールで勝利を手にした。
後半32分、ゴールを決め、ポーズを決める荒野=撮影・北波智史
【コンサドーレ 関連ニュース一覧】
「選手としては監督が求めることに応えるのが大事」
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
1日にプレドで一部非公開で行われた前日練習のシステムは3-1-4-2。鳥栖戦当日に3ー4ー3に変更になった。「本当に難しいところですけど、選手としては監督が求めることに応えるのが大事。きょう3ー4ー3にしたのもあるが、ミシャ(前任のペトロヴィッチ監督)の時もやっていたし、僕はそのイメージもあった。最後、3ー5ー2(守備時は5-3-2)にした時も、2週間やってきたことが、自分たちの強みだったと思う。まだまだ全然なので、しっかり理解度を深めて強めにできたら」。チームとしての引き出しを増やし、どんな展開になっても戦える対応力を身につける。
試合に勝利し、岩政監督と抱き合うMF荒野(右)
【2000円お得! 道スポの年払いプラン】
8月〝5番勝負〟の初戦を制したが「最低限のスタート」と気は緩めない。次節はアウェー長崎戦、その後も秋田、甲府、大宮と負けられない戦いは続く。「まだまだ課題がある中で、8月5連勝しようというスタートとして、しっかり0点で耐えて、最後ああいう風に決めて守り切れたのは、内容どうこうより、次につながった。ここから、少しずつ内容を良くしながら、結果に結びつけていければ」。連勝街道を突き進み、一気にランキングボードを駆け上がる。
試合終了後、サポーターの声援をしっかり聞くMF荒野