全員のストロングポイントを集めて、組織を強固に《河合CRC竜の眼》
意地を示そうとする気持ちが見えた
J2残留が確定した状況で臨んだ大分戦は3-1で快勝した。選手たちはある意味で、重圧から解放され開き直っていたようにも映った。
フィロソフィーの〝走る、闘う、規律を守る。その笑顔のために。〟が徹底されたプレーは素晴らしかったし、残り試合で意地を示そうとする気持ちが見えた。昇降格のない期間はモチベーションの維持に苦慮するが、シーズン終了まで笑顔と勇気を届けるために戦い続けてほしい。来季を見据えるプロフェッショナルに消化試合は存在しないのだから。
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GM就任への覚悟と気持ちの変化
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私事で恐縮だが、12月12日付けでGMに就任することが決まった。これまでもチームの勝利を切望してきた中で、その気持ちはより強くなった。大分戦を現地で見届けた際に、今までとは見る目が違うことに自分で気がつくほどである。この気持ちの変化が覚悟なのだと心から感じている。
GMの仕事は多岐に渡り、試合や選手のチェックは当然として、いろいろなクラブの取り組みを知る必要がある。覚悟だけで結果を残せる世界ではないため、多くの知識を吸収して自分流にアップデートしたいと考えている。現役時代も良い選手のプレーや振る舞いを手本にし、取り入れることを心掛けてきた。立場は変わっても、一生が勉強であることは変わらない。
最大の強み
そんな思いから就任が決まった直後に、J2で首位を走る水戸の西村卓朗GMへ連絡を取った。浦和や札幌での現役時代にチームメートだった縁もあり、貴重なアドバイスをいただくことができた。
クラブの分析や選手の獲得など、編成業務を自分一人ではできないことを重々承知している。竹林フットボール部部長や鈴木智樹をはじめに、全員のストロングポイントを集めて、組織を強固にしたい。そこでのコミュニケーションを取れることが私の最大の強みである。
来シーズンは順位よりもチャレンジ
オフを迎えるにあたり、多くの方々の関心事は選手の去就に移っていく。来季の百年構想リーグはハーフシーズンであり、移籍の流れを読みづらいというのが今の本音だ。特別シーズンでチームとしての基板をつくるためには、昇降格が発生しないルールを生かすべき。試合に使うことで伸びる選手が出てくると信じて、順位よりもチャレンジすることを重視したい。
また、現時点の保有人数を考えると、組織のスリム化は急務の課題となる。単純に人員を削るだけでなく、クラブ強化のための補強策についても、当然動き始めている。不本意ながら来季のカテゴリーが決まったため、スピード感を持って編成を進めたい。
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