河合GMが就任会見 石水社長オファーの理由は「クラブ愛、人格者、覚悟」
GM就任会見とフォトセッションに応じる石水社長(左)と河合CRC=撮影・小田岳史
闘将が覚悟「恩を返す絶好の機会」
北海道コンサドーレ札幌は7日、河合竜二CRC(コンサドーレ・リレーションズチーム・キャプテン、47)が、12月12日付けでGMに就任することを発表し、同日に札幌市内で会見を開いた。クラブの立て直しを目指すリーダーは「このクラブに僕は成長させてもらった。恩を返す絶好の機会。僕以外に適任者はいない」と心境を語り、表情を引き締めた。
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闘将と呼ばれた男が、覚悟を決めて編成トップの座に就いた。4月に三上前GMが退任して以来、空位となっていた重要なポストが埋まり、クラブは来季へ向けて動き出した。
就任会見で質疑に応じる河合CRC
先月中旬に石水社長から提案の電話があった際には、2つ返事で重役を担う旨を伝えたという。河合氏は「いよいよ来たか、という気持ちでした。このクラブの力になりたい思いが強く、引き受けました。私は現役時代に闘将というあだ名が付いていた。熱い気持ちでクラブのために尽力します」と決意を表明した。
現役時からの闘う姿勢がマッチする 電話で打診した際は…
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選手、フロントとして長くクラブの発展を支えてきた。札幌を知り尽くす河合氏にGM職を打診した石水社長は、起用の理由を「1つはクラブ愛。11年からコンサドーレのためにキャプテン、プレーヤーとして闘ってくれた。その闘う姿勢はクラブにマッチする。もう1つは人格者であること。スタッフや選手、フロントの誰もが納得する。『竜二さんなら大丈夫、付いていこう』と思わせてくれる。最後に覚悟。私がGMをお願いしようと決めて電話したときに、2つ返事で『待っていました、クラブのために全力を尽くします』と言ってくれた。クラブ愛、人格者、覚悟。この3つが決め手になりました」と説明した。
GM就任会見で質問に答える石水社長
GMを務める12月以降、真っ先に取り組むのはクラブフィロソフィーの徹底だ。〝走る、闘う、規律を守る〟。掲げながらも体現できない哲学を、来季こそチーム全体に植え付ける。
河合氏は「水戸や秋田は規律を守る素晴らしいサッカーをしている。そこを最低限にプラスアルファで攻撃的に、守備では自らアクションして奪いに行くフットボールができればいい。練習から徹底すれば、我々の選手は絶対に結果を出せると信じている」と意気込んだ。
来年の特別大会は昇降格がないため、秋春制に移行する2026-27シーズンが本当の勝負になる。「百年構想リーグでクラブの基盤をつくり、チームを構成する。ここでは結果よりも、内容やチームを成熟させることが最優先。26-27シーズンでJ1昇格することが短期的な目標です」。カリスマに導かれ、チームの土台は強固になる。
会見に臨む河合CRC(右)と石水社長
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