札幌 赤字幅拡大の見通し 石水社長「膿を出し切る時期。来期へ向けて再起動できるよう…」
臨時株主総会に出席した石水社長(右)=撮影・宮西雄太郎
札幌市内で臨時株主総会
北海道コンサドーレ札幌の運営会社コンサドーレは14日、札幌市内で臨時株主総会を開き、Jリーグのシーズン移行に伴う事業年度変更が承認された。現行で毎年2月1日から翌年1月31日までだったが、26年はリーグが秋春制となるため、7月1日から翌年6月30日までとなり、25年度は移行期間として2月1日から2026年6月30日までが一事業年度となる。また25年度の経営状況についても報告され、純損失は大幅に拡大する見通しとなった。
8期連続赤字が濃厚 26年6月期に債務超過となった場合は…
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会社は2024年度にも2億7200万円の純損失を計上しており、8期連続の最終赤字となる可能性が高まった。総会に出席した石水創代表取締役社長(43)は、厳しい経営状況について「今季はいろいろ膿を出し切る時期。チームは引き続きJ1昇格を狙いながらも、一方で来期へ向けて再起動できるようやっていきたい」と話した。
臨時株主総会に出席した石水社長
2026年6月期に債務超過となった場合、2026-27シーズンのクラブライセンスが交付されない恐れがあり、クラブ経営の安定化は急務の課題となっている。石水社長は「関係各所と情報交換をして、どういう形で債務超過を解消するのか。今の状況を真摯に受け止めて、反省して、来期以降の資本政策を考えていきたい。ただしチームへの投資、特にアカデミーへの投資は緩めてはいけない。赤黒の輪で北海道の輪をつなぐという夢を絶やさないようにしたい」と、経営立て直しとチーム強化の両立を誓った。
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