コンサドーレ
2025/08/12 17:50 NEW

【一問一答】石水社長 札幌の監督交代について「認識のズレは看過できなかった」

岩政監督の解任と、柴田慎吾新監督の就任について話すコンサドーレの石水創社長=撮影・北波智史

■8月12日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場

 岩政大樹監督(43)との契約解除と、柴田慎吾氏(40)の新監督就任を発表した北海道コンサドーレ札幌の石水創社長(43)は12日、取材に応じ監督交代について語った。一問一答は以下の通り。

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ー監督交代の経緯は
「ここまで終わっての結果です。今の11位、勝ち点34という結果。あとは戦術的な部分です。岩政監督が当初、掲げていたミシャサッカーからの継承と前進、攻守において圧倒する攻撃的サッカーが表現されなかった。長崎戦の結果も大きな要因に挙げられます」

ー急な方針転換。このタイミングになった理由と決定打は
「シーズン開幕に4連敗して、その後は1勝1敗1分けという状況が続いた。当初はケガ人など戦力として難しさがあった。後半戦は3連勝して結果が出始めたとはいえ磐田戦で大敗した。そこも1つ交代のタイミングではあった。その磐田戦が終わった後に岩政監督と竹林強化部長と3人で話をした中で、岩政さんから『これからは攻撃的に行く。今の戦力であれば戦術、システムを変えて攻撃的アプローチができる。練習も変えていく』という話があった。ここは信じて、3週間の中断が明けてから全力でサポートしようと決めた。再開した8月2日の鳥栖戦は1-0で勝ったが、中身は守備的になっていた。内容は上回れた。さらにもう1つ。6月から1週間に1度、試合後に選手、スタッフ、コーチにコンディションサーべイ(心身の健康状態を把握する調査)というものに取り組んでもらった。8月2日のコンディションサーべイが一番悪かった。何人かの選手は、私の方に直接、面談がしたいとなった。今コンサドーレにいる選手は、ミシャさんの攻撃的サッカーに惹かれて入った人が多い。今のサッカーは、そこからかけ離れている。クラブとしてどう考えているのか?という質問が出て、クラブとしても攻撃的で見ている人、やっている人が楽しいサッカーを目指しているという話をした。その中で鳥栖戦は結果が出て、岩政さんから『これがコンサドーレの目指しているサッカー。理想のサッカーに近づきつつある』という言葉があった。それに対して、それは違うと私も思った。そういう経緯があります」

7月12日の磐田戦で試合の行方を見守る岩政監督

 

ー鳥栖戦の時点で向かう方向にズレが出た。長崎戦は最後のテストだったか
「長崎戦は結果いかんで、と考えていた。それは私だけでなく強化部、取締役、社外取締役、小野伸二さんの意見も聞きました。あとはコンディションサーべイですね。スタッフ、選手の気持ち的なところも加味して、長崎戦で結果が出なければ解任しようと思って臨みました」

ー監督にはいつ、どこで伝えたのか

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