2025自己採点~北山亘基の場合~「MVPはモーレ。ただホームランを飛ばすバッターというだけではなくて…」
日本ハムの長い戦いが終わった。宿敵のソフトバンクと終盤まで優勝を争い、CSファイナルでも激闘を演じた。道新スポーツデジタルでは選手個々の成長や奮闘に焦点を当てた「2025自己採点~の場合」を不定期連載する。取材班が「俺が選ぶチームMVP」「お世話になった人、感謝したい人」などのテーマに沿って聞いた。


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「今年は70点ぐらいじゃないですかね。自分の完成度が100だとした時、70点ぐらいかなという感じですかね。(足りない30点の理由は)皆さんが僕のピッチングを見て、もうちょっとこうなったらいいなとか、ここがこう伸びたらもっと良いピッチャーになるな、と思う要素のままかなと思いますし、球速にしてもまだまだ上げていける部分もありますし。変化球一つ一つの精度もそうですし、コントロールもそうですし、試合の中での勝負勘であったり、相手バッターとの駆け引きであったり、駆け引きの中でも1球で決めきる精度というか、勝負強さみたいなものもまだまだ。それは精神的なものもありますし、心技体の全部、体の部分も技術の部分も含めての結果なので。自分の中で明確に体の部分の課題もありますし、技術の課題もありますし、いろいろそこを詰めていけば、おのずと全部良くなっていくんじゃないかなというふうに捉えているので。一言では言えないですけど、投手としての総合力を考えたらまだまだ、伸びしろ含めて70点かな、という感じです」

「交流戦のヤクルトとの試合(6月12日)。14奪三振した試合は、真っすぐでもフォークでもたくさん取れたので、そこは良かったかなというのはありますね」

「インサイドの使い方ですね、来季に向けての課題は。それは技術的にも精神的にも、ここぞの場面で、大事な場面で投げきる1球であったり、序盤から布石を打つように投げていくインサイドのボールというのは、長いシーズンを考えるとすごく大事になってくるので。それを今年すごく痛感したシーズンだったので、もう1個そこの精度を上げていけたらいいなというのは思っています」

「お世話になった人はみんなですけど、一番は監督。今年も1年起用してもらって、良い時も悪い時も。多少、波はありましたけど、1年間を通して使ってもらえたので、そこは感謝を。そのほか投手コーチ含め、アナリストの方であったり、あとは金子コーチとか、あとは鍵谷さんとか、いろいろな人にデータの部分を含めて相談して、ピッチングの組み立て方とか、登板ごとの振り返りもしてもらったので、そのおかげもあったので、そこも感謝ですし。あとはトレーナーさんとか、外部でお願いしている治療科の方も含めて、いろいろな人のケアだったりのおかげで、けがなくできたのもあるので。身内ではその方々ですし、家族のサポートもありますし、あとはファンの方々の声援も。今年は去年よりも一層、すごい強い思いみたいなものが届くような声援だったので、そこもすごく力になったかなというふうに思います。全員ですね。頑張ってくださった方みんなに感謝です」

「モーレ(レイエス)じゃないですか。(伊藤)大海さんか、モーレじゃないですか。ピッチャーは大海さん。大海さんはもう当たり前というか、去年もそうですし、もうみんな分かっていることですけど、特に今年はモーレがすごく良いところで打ってくれたり、流れを変える一発だったり。ただホームランを飛ばすバッターというだけではなくて、チームプレーというか、チームのためのバッティングをしたりもしますし、ベンチでの鼓舞する姿もそうですし、声かけだったり、雰囲気だったりもすごく良い選手なので。ただ戦力としてだけではなくて、そういう人間的な部分でも、みんな支えられていたんじゃないかなと感じるので、モーレかなと思います。(クライマックスでも大爆発し)あれだけ集中して、結果を出している選手なので、すごいなと思いました。(個人的にも)いっぱい声をかけられています。球場のロッカーでも『ヘイ、亘基!』と言って呼ばれて。いろいろうれしいですね。すごく話もしてくれますし。たわいもない会話ですけど、話しかけてくれます。ただの助っ人という感じではなくて、すごくチームメートという感じがして、すごくすてきな存在でした。(来季も)モーレは当然のように主軸でやっていくと思うので、僕もそこの中心の部分に入っていけるように。どちらかというと、僕が(チームにとって)心強い存在になれるように、僕は頑張っていきたいなと思っています」