北山亘基 阪神移籍の伏見に〝謝罪〟LINEを送ったワケ 「〝調子いい詐欺〟を繰り返していた」
8月6日の西武戦で今季公式戦で初めてバッテリーを組んだ北山(左)と伏見
侍招集の中で飛び込んできた電撃トレード
日本ハムの北山亘基投手(26)が、阪神へのトレード移籍が決まった伏見寅威捕手(35)とのやりとりを明かした。
野球日本代表「侍ジャパン」の一員として、15、16日と韓国との強化試合に出場。14日にトレードが発表された際には「めっちゃびっくりしました」。感謝の思いを込めて「お世話になりましたLINEをしました」という。
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2023年にオリックスからFAで加入した先輩捕手とは、バッテリーを「組む機会は少なかったですが、いろいろ話すことはありました。すごい頼りがいのあるお兄さん。寂しいですね」。移籍1年目の春季キャンプで食事に連れて行ってもらい、日頃からワンポイントアドバイスをくれ、陰ながら支えてくれていた。今年は、新背番号「15」で臨んだ8月6日の西武戦(エスコン)で今季公式戦で初めてコンビを組み、好投(8回無失点で7勝目)を引き出してもらった。
8月6日の西武戦で今季公式戦で初めてバッテリーを組んだ北山(右)と伏見
背番号15は何を謝罪し、何に感謝したのか
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そんな女房役へ、北山が送ったのは〝謝罪〟のメッセージだった。
「僕いつも調子いいです、今回めっちゃ調子いいですと言って、当日そんな良くないっていう〝調子いい詐欺〟を繰り返していた。組む機会は少なかったので、たまに組んだ時に今回、めっちゃいいですって言って、当日あまり良くなくて寅威さんを困らせたことがたくさんあった。それをすみませんでしたと謝りました。あとCS(クライマックスシリーズ)で最後、組ませてもらって、うまくまとめてもらって助かった部分もあったので、それもありがとうごさいましたというやりとりをしました」
10月18日、CSファイナル第4戦で伏見(右)とバッテリーを組んだ北山
笑って〝許してくれた〟ベテラン捕手
その中でも特に印象に残っている試合が、8月15日の楽天戦(楽天モバイルパーク)だ。
「めっちゃいいって言った後に、めっちゃ悪かった日があって。それは申し訳なかったです。(試合前の)ピッチングが人生で一番くらい調子良かった。それでめっちゃやばいです、今回いいですと言って、当日、悪かった。黒川に高めのボールをホームランにされた日。あれは詐欺しました(笑)」。一回、黒川に逆転3ランを被弾。イニング間に伏見とコミュニケーションを取り、二回以降は立て直して6回3失点と粘った。
今回〝調子いい詐欺〟を謝罪すると、伏見は「笑っていた」という。そう優しく、温かく包み込んでくれるのが「寅威さん」だ。
8月15日の楽天戦の一回、逆転を許した北山(右)の元に集まる伏見(左)ら日本ハムナイン