《水戸戦前日》強い相手に臆することなく、アグレッシブに戦いたい《柴田Talk》
■10月25日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
練習後、取材に応じた柴田慎吾監督(40)の一問一答は以下の通り。
―富山戦はスコア的に完勝だった。今週のトレーニングは
「スコアのみですね。内容は大いに反省するべき。攻守ともに課題(の改善)と、対戦相手に対する準備の両面で1週間を進めてきました」
ー富山戦後は反省の言葉が多かった
「攻撃的にアグレッシブに行くことを掲げている中で、あれだけ富山にボールを持たれた。フットボールには間違いなく耐える時間がありますが、その時間が長くなってしまった。すごく反省して選手たちにも共有して、1週間しっかり準備をしました」
―アグレッシブさを改善するために必要な取り組みは
「1つは、よりボールを自分たちで持って動かすことです。2つ目は相手にボールがある時間帯は奪いに行かないといけない。守備のところも改善点です。自分たちがスムーズにボールを運び、どうボールを奪うか。その2点です。先週もその準備をして、今週もしっかり準備をするという流れでした」
―水戸の強さの秘訣は
「やることが明確ですし、監督さんも水戸歴が長く、クラブとしての積み上げが今年花開いた。いろいろなものがかみ合って、勝つことによって自信を付けている。良いサイクルに入ったことが要因かなと思います。我々はホームですので、たくさんの声援を背に、強い水戸を相手に臆することなく、アグレッシブに戦いたい。良いゲームをして勝ち点3を取れるよう頑張ります」
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―水戸はハードワークを武器に分厚い攻撃を仕掛けてくる
「奪ってからの切り替えが速い。我々が意図的に攻撃して完結すれば、相手の武器であるカウンターを防げる。どれだけ意図的にボールを運んで、相手にとって嫌なエリアに侵入してゴールを奪えるかが重要になります」
―シーズンは残り5試合
「変わらないです。我々は勝ち点3を積み重ねるだけ。結果が伴わないゲームもあって他力の比重は大きくなってしまったが、我々は毎試合ベストを尽くして勝ち点3を目指す。そしてまた翌週に望みをつなげたい」
―ホームで勝利したい
「僕はホームであまり勝ててない。アウェーは全勝しているのに。アウェーにもたくさんのサポーターの方が来てくれていますが、ホームはアウェー以上に来てくれる。日頃支えてくださる皆様と勝利を喜び合えるように、なんとか勝ちたいと思っています」
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―水戸は大森の左足が脅威になる。セットプレーを与えないよう選手に伝えたか
「最後に細かいところをミーティングで伝えようと思いますが、そこ(自陣)にボールがあるからファウルが起きてセットプレーになる。自分たちが相手コートにいればリスクは減るので、どれだけ運んで仕掛けられるか、意図的に奪えるか。それが結果的にロングスローも含めて相手にセットプレーを与えないことにつながる。ポイントは伝えますが、ナーバスになりすぎず自分たちのフットボールをして相手コートでの時間を増やすことが大事かなと思います」
―キックオフから蹴り出すことも相手コートでプレーするため
「それは試合の入りのところのフェーズですね。蹴れば良いということではない。意図的に相手のディフェンスラインにアタックして、自分たちの狙うスペースに侵入できるかが重要です」
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