レバンガが接戦制して3位浮上 開幕8戦中5勝は6季ぶりのハイペース PG島谷怜「良いプロセスを踏めてる」
■B1リーグ第5節第1日(10月25日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道87-85仙台
道産子PG・島谷の得点で逆転成功
東地区5位だったレバンガ北海道はゲーム差1で追いかけていた仙台との直接対決を制し、3位に浮上した。道産子PG島谷怜(25)がチームトップの5アシストと勝負所での2得点で勝利を引き寄せた。3点ビハインドの第4クオーター(Q)残り3分から、SG/SFドワイト・ラモス(27)へのアシスト、そして自らの得点で逆転に成功。チームはそのまま終盤の競り合いを87-85で勝ちきり、今季2度目の2連勝。通算5勝3敗とした。また、日本代表SG富永啓生(24)は前半に相手の激しいマークに得点を伸ばすことができず、移籍後最少の6得点にとどまった。
腕を目一杯に伸ばして
嫌なムードを背番号15が断ち切った。3点ビハインドの残り3分54秒。ラインアウトを巡って相手のHCチャレンジで判定が覆り相手ボールとなった。その30秒後、味方のスチールから島谷が前を走るラモスへパス。これをラモスが個人技で決めると、今度は島谷自身が自陣ゴール前からドリブルを開始し、相手ゴール正面から右サイドへ。最後は相手選手に体を当てながら腕を目一杯に伸ばしてねじ込み、逆転に成功した。
「良いディフェンスができていたので、ボールプッシュしたいのは、いつも思っている。あの場面はプッシュできる場面でしたし、その結果、パスするのか、シュートに行くのかっていう判断になったけど、そこまで他の選手もやってきてなかったので、ワンオンワンのシチュエーションになりましたし、向こうもファールしづらい状態ではあったので、良い判断で良いフィニッシュができたかな」。瞬時の的確な判断で、ゴールまで持ち込んだ。
今年は全員でリバウンドに絡む
さらに2点リードの残り28秒には、自陣ゴール下の混戦でディフェンスリバウンドをもぎ取り、PF/Cハーラーを経由して再びラモスのゴールにつなげた。「今年は全員でリバウンドに絡むことが大事だと思っていますし、その中で味方が競り合ってのルーズボールだった。僕のひとつの役割だと思いますし、そこから速い展開をつくるのが、ひとつ狙っている部分でもある。インサイドに飛び込んで取るってわけじゃなくて、外れて流れてきたボールを取りきれたのは、大きなプレーだったかな」と、司令塔として攻守に冴え渡ったプレーを披露した。