《ハム番24時》10月25日
23日に行われたドラフト会議では、史上最多となる16人(育成含む)もの道内関係者が指名を受けた。人数の多さに、道産子・杉浦は「昔からすると、考えられないですよね」と驚きの表情を見せるとともに、「これだけ道産子がここ数年、毎年のように複数指名されるのは、やはりファイターズが北海道に来たからというのがあるだろうなと感じますね」と、道産子プロ選手急増の要因を考察する。
「僕は中学生になるタイミングが(移転)1年目。それまでは(北海道は)巨人一色だった、みたいなのをギリギリ経験している世代。でも一気にファイターズが北海道の球団として根付いて、すごく盛り上がっている、というのを中学生ぐらいの時に体験しているので。今はファイターズのいろいろな活動を、小学生の時から感じていた子どもたちがプロになっていると思うので、やはりファイターズの力が大きいんじゃないかな、というのは感じますね」。日本ハムの北海道移転が2004年のこと。今回指名された大学生は物心付いた時から、そして高校生にとっては生まれた時には地元にプロ野球球団が存在していたことになる。一流選手たちのプレーを間近で観戦でき、野球の普及活動に参加しやすい環境となったことが、近年の指名増につながっているのは間違いないはずだ。
日本ハムは今回、育成を含めて2人の道産子選手を獲得。近い将来、スターティングラインアップが道産子選手で占められるという光景を目にするのも、決して夢物語ではない状況だ。「今も(伊藤)大海がいたり、(伏見)寅威さんがいたり。どんどん増えていますから、主力が増えていくというのは間違いないんじゃないかな、というのは感じますね」。北海道の野球少年たちに、大きな夢と希望を与えた今回のドラフト会議。この日を境に、また一段と北海道の野球熱が高まっていきそうだ。