高木駿 背水の覚悟で水戸封じへ「DFとGKが協力して…」
前節の富山戦でクリーンシートを達成したGK高木。持ち味のアグレッシブなプレースタイルで強敵・水戸も封じ込める=撮影・宮西雄太郎
■10月24日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は24日、札幌市内で第34節・水戸戦(26日、プレド)へ向けて全体練習を行った。前節の富山戦でクリーンシート達成に貢献したGK高木駿(36)は「次の相手、その次の相手(千葉)も上位ですが、とにかく全部勝つ」とシーズン残り5試合の全勝を誓った。
【コンサドーレ 関連ニュース一覧】
気温1桁、冷たい雨が降りしきるピッチの上で感覚を研ぎ澄ました。ずぶ濡れになった守護神は「(寒い時期の調整は)膝や腰をやっているから、固まりやすくて難しさがある」と自らの体と向き合いながらトレーニングに精を出した。

度重なるケガに悩まされた男にとって、冬迫る札幌の気候は厳しいものだ。高木は全体トレーニングの前からじっくりと時間を掛けて入浴、筋トレ、体幹メニューなど入念な準備を施す。「お風呂に入るだけでは温まらないので、動いてトレーニングをしないといけない」。高いプロ意識が、安定したパフォーマンスの根底にある。
水戸の警戒するポイントと対処法
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
ホームに迎える水戸は現在、自動昇格圏のリーグ2位に付ける。惜しみないハードワークで総攻撃を仕掛ける相手に対して、最大級の警戒を払う。

「つなぐところとロングボールがハッキリしている。裏を使ったときには一人だけじゃなくて何人かで狙ってくる。さらに、こぼれ球を拾うために後ろから人が湧き出てくる。前にボールが当たったときに、後ろからどんどん追い越すことで自然と攻撃の厚みが出ている。自分たちで勢いをつくり出せるチーム」
ロングボールを効果的に使う水戸を封じるためには、積極性が求められる。勇気ある飛び出しで数々のピンチを防いできた背番号51は、次節もアグレッシブなスタイルを貫き、強力攻撃陣をシャットアウトするつもりだ。
「DFラインを高く保って、裏は僕がしっかりケアしたい。(パスを)カットされたり失敗が続くと、相手は裏へのボールを狙いにくくなる。DFとGKが協力して守ることが大事になると思います」
6位・鳥栖との勝ち点差は10。札幌は次節の結果次第でPO圏進出の可能性が消滅する。「僕らは全部勝つことでしか道が開けない。本当に厳しい状況だけど、どんな相手だろうが勝たないといけない」。背水の覚悟で、勝ち点3をつかみ取る。

【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】