高木駿 好セーブ連発でMVP賞!「みんなに感謝しますけど、僕がもらいます」
試合終了後、サポーターに手を振るGK高木(右)=撮影・桜田史宏
■J2第24節 札幌1-0鳥栖(8月2日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
北海道コンサドーレ札幌のGK高木駿(36)が2日、プレドで行われた鳥栖戦にフル出場し、1ー0の完封勝ちに貢献した。要所の好セーブで2試合ぶりのクリーンシートを達成した守護神は「リーグ戦再開の一発目で本当に大事な試合だった。約3週間準備をして、いろいろ変わったこともある中、無失点で勝つことができて良かった」と勝ち点3奪取の喜びに浸った。
ボールを保持する鳥栖に効率的なプレスで対応
ホームの大声援を背に受け、リーグ4位を走る強敵を退けた。3バックにシステム変更して臨んだ一戦。岩政監督が中断期間に下した決断が、功を奏した。ボールを保持するサッカーを展開する鳥栖に、札幌は効率的なプレスで対応。試合序盤から相手の長いパスを巧みに回収し、ピンチの芽を摘み取った。
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後半、ゴールを死守するGK高木(中央)
最後方から戦況を見つめた高木は「フォーメーションが変わって、守備で行くところと行かないところをチームで確認してきた。ドームは夏場も涼しいけど、アウェーは暑い中でプレーする。闇雲にプレスを掛けても体力を削られてしまうので、行く行かないをハッキリさせる必要がある。効率的な守備に取り組んできたことで、きょうは後ろでしっかり耐えて守ることができた」と、納得の表情だ。
「チーム全体で得た結果」そのココロは…
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押し込まれる時間帯も、最後の砦として立ちはだかった。「僕のサッカー人生は3バックが多かったので得意な守り方」の言葉通り、勇気ある飛び出しや片手1本でのファインセーブと見せ場を連発した。優れた判断力と再三の好プレーでチームを盛り立てた高木は「きょうもしっかりシュートコースが限定されたから止めることができた。チーム全体で得た結果です」と謙遜し、仲間たちの奮闘を称えた。
試合終了後、完封で勝利を飾り、喜ぶGK高木(左)
拓馬の1点は〝ごっつぁんゴール〟!?
大敗した前節のショックを払拭し、手に入れた白星には大きな価値がある。チーム全体が勝利の喜びに沸く中、MVPに選出された男は、なおさら上機嫌だ。「きょうの(荒野)拓馬の1点は〝ごっつぁんゴール〟みたいな感じだったので、僕がもらえて良かったです。DF陣が体を張って0で抑えられたのでみんなに感謝しますけど、僕がもらいます。(MVP賞は)食事券10万円分。家族だけでは多いけど、チーム全員を連れて行くと足りないかな。(使い道を)考えます」と、いたずらっぽい笑みを浮かべた。
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シーズンは残り14試合。リーグ戦再開の初戦を快勝で飾った札幌は、勢いを持って次節・長崎戦へ歩みを進める。「岩政監督が大型連勝と言っているし、選手もみんなそう思っている。僕自身の役割もいろいろあって、きょうはDFラインの裏のカバーや、攻撃の起点になることができた。僕にしかできないプレーがあるので、そういう部分でチームのプラスになるものを与えたい」。頼れるベテランが、ゴールマウスを守り抜く。
