【一問一答】566日ぶりにピッチに戻った高木駿「自分が出ている意味をチームに示したかった」
後半14分、自陣ゴール前混戦の中からシュートを浴びたが好セーブで防ぐGK高木=撮影・中本翔
■J2第20節 藤枝1-3札幌(6月21日、静岡・藤枝総合運動公園サッカー場)
北海道コンサドーレ札幌のGK高木駿(36)が左膝前十字靱帯断裂と腰椎椎間板ヘルニアの手術から復帰し、566日ぶりに公式戦に出場。後半44分にPKで1点を失ったが、最後までゴールマウスを守って勝利に貢献した。一問一答は次の通り。
最後尾から指示を出すGK高木(中央)
―2季ぶりの出場
「566日ぶりと書いてあったんですけど、そんなに経ったんだという気持ちで、試合前の方が緊張した。試合に入ったら全然大丈夫だった。本当にきょうは勝って良かった。自分が出ている意味をチームに示したかったし、ボールを後ろから大事にしっかりつないで相手を来させてギャップをつくり、前に運ぶということを意識していたので、まだまだですけど、自分が出ている意味は示せたのかな」
―好セーブもあった
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「守備に関しては宮と(浦上)仁騎が入り、すごく安定したというか、2人の能力はすごく高いので、コミュニケーションをすごく取ってくれて、練習からすごく2人とは会話をしたので、ゴール前は安心して守れていた。ゴール前がしっかり守れているからこそ、セーブもできたと思う。ディフェンスと協力してしっかり守れた」
―自分らしさを出せた
「自分の特長なので、急に入って、今までと違う形だったりしたので、馴染むのも時間が掛かると思う。出ていたのは2年前なので、それとはちょっと変わっている。自分が出られたらこうしたいというのは、ちょっとずつ出していたし、周りと合わせていけたら絶対良くなるので、チームに大事なのは、自分たちのボールを持つ時間を増やすとか、効果的に攻めるというのはやっていきたい。きょうは藤枝はすごくいい攻撃だった。後ろから勇気を持ってボールを前に運び、うちが守備するしかない状況が結構続いたので、それをこっちがやりたい。きょうはショートカウンターを止められたりしたので、それはそれで、狙いとしては良かった」

―2季ぶりの出場はどんな意味を持つか
「ずっと試合を見ていて出たいなと思っていたし、自分が出たらうまくいくというのは…。ぼくよりも家族の方が試合に出てほしいと思っていたはず。奥さんもそうだし、子供たちもそろそろ忘れてしまうのではないかと思った。最初の方は『いつ試合出るの?』みたいな感じで言われていたけど、最近は全然言われなくなった。試合に全然出ていないので、きょうは勝って、家族にも良い姿を見せられたかと思う。サポーターもたくさん来てくれていた。それはみんな試合前から感じていた。あれだけ声援を送ってくれた。期待に応えたかったので勝って良かった」
―後半戦の初戦を制した意味
「できるだけ勝っていかないといけない。一戦一戦、毎試合、毎試合、勝つつもりで。後半戦の1試合目だったので、良い流れに、連勝しないと順位は上がらないし、何連勝もしていって、食らいついていくしかない。勝つしかないと感じている」
―リハビリしているときのモチベーションの保ち方は
「もともと落ち込まないタイプ。ケガしても、しょうがないと考えた。(気持ちが)落ちることはあまりなかった。考え方を変えて、リハビリで成長するという、違うベクトルで考えた。できることをするしかないと。過ぎてしまったこと、ケガしてしまったことは仕方がないと。やるべきことをやる。それを毎日、毎日、積み重ねた」
藤枝に快勝してサポーターにあいさつするGK高木(手前右)ら札幌の選手たち
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