《藤枝戦後》若手、中堅、ベテランが融合。まいた種が、ようやく実を結び始めた《岩政Talk》
【<月刊コンサドーレ7月号>家泉怜依インタビュー「道なき道を歩いて」《赤黒の肖像》】
■J2第20節 藤枝1-3札幌(6月21日、静岡・藤枝総合運動公園サッカー場)
試合後の岩政大樹監督(43)の一問一答は以下の通り。
―試合を振り返って
「結果、内容ともに伴った勝利という面では今年何度目ですかね…、初めてかもしれません。後半戦の一発目で、そういう勝利ができたということを喜ばしく思っています。天皇杯の試合後、サポーターがブーイングではなく、選手たちを拍手と声援で送ってくださった光景が、この試合につながったと思います。選手たちがあれで奮起したなと思います。今年ずっと苦しい中で、サポーターの皆さんと一緒に戦ってきた感覚がチームにありますが、そういう面でもチーム全体が一つになれるような試合ができました。いろんな面で今後につながる試合でしたし、さらに来週からホームが続きます。そこに向けていい準備をして1勝で終わることなく続けていきたい」
【青木亮太が鮮やかロングで先制弾 指揮官絶賛「もう芸術品。見とれていました」】
―先制点は青木の超ロングシュート
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「彼のゴールは全てが素晴らしい。もう、芸術品ですよね。見とれていました。個人的には、そこに至るまでのチームのプレッシングやコンパクトさ、半年間で取り組んできた守備の準備がようやく形になり始めて、それがゴールにもつながっていると思っています。昨日、選手たちがホテルで守備について議論を交わしていた時間があって、それを微笑ましく見ていました。チームが選手たち主体で動く組織になってきたなと思いながら眺めていたので、きょうの勝利はある程度、僕の中で自信になりました。試合を通して良い守備をしてくれたと思います。2-0で終わっていれば、もしくは3-0で終わっていれば最高だったけど、そこはまた次への課題。少し下がりすぎたところもありましたので、分析して伝えたいと思います」
―近藤が不在の中で白井が躍動した
「正直、そうなりそうだなと思っていました。彼自身がこの1カ月ぐらいかな? ようやく吹っ切れたような表情をしてトレーニングと試合をしています。それまで非常に苦しい時間を過ごして、なかなかゴールが生まれない中で、チャンスを外すシーンもあった。いろんな声が彼に届いていたというのを聞いております。その中で彼が1カ月ぐらい前に、僕の門を叩いてきて話をしたことがありました。そこから少し表情、プレーも良くなってきた。もう少し早く点が決まればと思っていましたが、粘り強く彼が取り組んだことが、きょうのプレーに現われていた。ゴールだけではなく、それ以外のプレーも素晴らしかった。きょうは一つのご褒美だと思います。ただ、彼は1点で満足すべきじゃない。原を含めて近藤が帰ってきても競争です。近藤不在の試合の中で、そこのポジションの選手が結果を出したのはチームとして非常に大きいですね」
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―失点はPKのみ。守備の総括を
「完璧とは言いませんが、ほとんど自分たちで狙った形の中で90分を過ごしたと思います。崩れることなく、穴が空くことなく。天皇杯のようにドミノ式に崩れるようなシーンは見せなかったですから、選手たちがよく耐えたと思います。全体のバランスもセンターバックが(新しく)入ってきたことで、西野をボランチで使うことができた。荒野を組ませることで強度も出せました。後半戦でやりたい試合をしてくれた。攻撃面も含め、素晴らしい…、良かったです」
―原が勝負強さを見せた。持っている選手
「最初は持ってる選手でした。今はもう成長株ですね。持ってるだけではなくて。ゴールのところだけじゃなく、それ以外のプレーも成長していますので。きょうもスタメンを白井とどちらにしようかと考えた。疲労を考慮して、白井の好調さを買って白井を先にしましたが。原もポジション争いに絡んできている選手の一人になっていると思います。前半戦ではいろんな若手を恐れることなく使って、その中で誰が伸びてくるのかを見てきました。西野、原はきょう、非常にたくましいプレーをして、ベテラン陣とともにチームを盛り立ててくれた。若手、中堅、ベテランが融合されたような組み合わせになってきた。まいた種が、ようやく実を結び始めた」
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