Bリーグ1年目の富永啓生が通算1168点でNBA河村に並んだ 1シーズン戦い北海道愛も「この場所もすごく気に入りました」
■B1リーグ第36節(5月3日、札幌・北海きたえーる)
▽レバンガ北海道97-96A東京
1点ビハインドの残り4秒で逆転シュート
今季最終戦はレバンガ北海道が1点ビハインドの残り4秒で、今季新加入の日本代表SG富永啓生(25)が逆転シュートを決め、A東京に今季4度目の対戦で初めて勝利を収めた。富永は両チームトップの29点を決め、今季得点ランキングで日本人トップの1試合平均19.5点をマーク。NBAシカゴブルズの河村勇輝(25)が持つ、シーズン1168得点に並んだ。チームもシーズン歴代最高となる通算37勝23敗で東地区5位。Bリーグ10季目で初めて勝ち越した。
躍進を遂げたシーズン、最後はやっぱり背番号30、富永だった。1点ビハインドの残り12秒。サイドラインから富永がボールを入れると、市場、ハーラーを経て再びボールを持ち、3ポイントシュートラインの頂点でフェイクを一発。そこから一気にドリブルで切れ込み、相手の外国籍選手3人の間をすり抜けな、右から左へのダブルクラッチでリングにねじ込み、逆転に成功した。残り4秒のA東京の最後の攻撃を守り切り、劇的勝利でシーズンを締めくくった。ヒーローインタビューでは「本能というか、体が勝手に動いて、ああいうプレーが出たと思うんですけど、最後ああいう形で決めきれてよかった」と興奮気味に振り返った。
今季は富永を筆頭に、元NBAのCジャリル・オカフォー(30)、C/PFジョン・ハーラー(26)、PFケビン・ジョーンズ(36)、さらにアジア特別枠の SG/SFドワイト・ラモス(27)を中心とした顔ぶれをそろえた。東京五輪3人制男子日本代表で富永と師弟関係にあったトーステン・ロイブルヘッドコーチ(54)は、富永中心の攻撃的チーム作りで開幕を迎えた。
序盤は12連勝するなど快進撃を続け、終盤に失速したが、一時は東地区で初めて首位に立った。シーズンを通じて1試合平均の総得点は昨季の75.5点から10点以上増の88.2点でリーグ2位。一方、平均失点数も昨季の79.9点から7点増でリーグワースト2位。見応えのあるエキサイティングな試合が増えた一方、100失点を超える試合が6試合あるなど、もろさと隣り合わせだったが観客を魅了するには十分だった。富永は「シーズンが始まった時は得点のところにフォーカスしすぎた部分があった。自分らしいプレーができない試合が多々ある中、シーズンを進めるごとにリーグのスタイルにも馴染んできて、後半は自分の武器がすごく出せた。シーズン終盤はアシストのところでもチームに貢献できた。これからのキャリアでもっと成長していかなければいけない」。このオフの課題を口にした。
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