【プレーバック】J2第20節 藤枝1-3札幌

■6月21日、静岡・藤枝総合運動公園サッカー場
GK高木の復帰戦で3発快勝
北海道コンサドーレ札幌は藤枝MYFCとアウェーで対戦し、3-1で勝利。4試合ぶりの勝ち点3を手にした。
リーグ後半戦最初の一戦。札幌はGK菅野孝憲(41)の負傷もあり、長期離脱から復帰したGK高木駿(36)が2シーズンぶり出場で先発した。
札幌は試合開始と同時にMF長谷川竜也(31)が相手GKに全速力でプレッシャーを掛けるなど、前線からの激しいプレスでペースをつかんでいった。FWアマドゥ・バカヨコ(29)も相手ゴール前で左足のジャンピングハイボレーでクロスバーを叩くなど、序盤から押し気味でゲームを進めていく。
すると前半22分、相手GKのビルドアップのパスミスにいち早く反応したMF青木亮太(29)が、センターサークル付近の約40メートルの位置からダイレクトでロングシュート。あっさりと先制に成功した。
藤枝の反撃にあう場面も増えていった同32分には、高木が相手の右斜め45度から左足ミドルシュートを右手一本ではじき、左ポストをかすめてCKへ逃れるファインセーブを見せるなど、鉄壁守備でチームを鼓舞していった。
前半は1-0で折り返し、後半4分には追加点奪取に成功。敵陣中央のバカヨコが左の青木へ斜め前方へのパスを出すと、青木はワンタッチで逆サイドのスペースへ。そこへ俊足FW白井陽斗(25)が走り込み、ペナルティーエリア内右隅のポケットの位置で胸トラップ。そのまま右足ボレーでニアサイド上段を撃ち抜いた。2点目を奪った白井は今季リーグ戦の初ゴールとなった。
同6分、バカヨコが負傷退場し、新加入のFWマリオ・セルジオ(29)が途中出場でリーグ戦デビュー。同25分には18日の天皇杯・大分戦に先発しているMF荒野拓馬(32)に代わってMF宮澤裕樹(35)、白井に代わってMF原康介(19)を投入した。
そのまま2-0で勝利したかった札幌だったが、終了間際の同42分にはDF宮大樹(29)が自陣ペナルティーエリア内でのシュートブロック時にハンドを取られてしまい、PKを決められて1点差とされてしまう。
札幌は青木に代えて、DF家泉怜依(25)をCB中央に入れ、5-4-1でブロックをつくって逃げ切りを狙う。鮮烈復帰した高木を中心に相手の最後の猛攻を耐えている中、決定的な3点目は生まれた。
後半アデショナルタイム4分、相手陣地へ出したロングボールの競り合いから相手DFがGKにヘッドでバックパスする威力が弱かったのを原が見逃さなかった。GKよりも速くボールへ到達し、見事なループシュートでダメ押しの追加点を挙げた。
試合はそのまま終了。リーグ後半戦最初のゲームでアウェー勝利をものにした。
■ダメ押しの3点目を決めたMF原康介(19)
「チャンスがあったら点に絡めたらと思っていました。感覚的に(DFラインの)後ろに落ちてくると思っていた。(3点目は)相手がいなかったので、そこに走り込んだらチャンスがあると思っていたら、マリオが競り勝ってくれた。あそこを狙った意図が良かった。GKが出てきて、ボールも弾んでいたので、ループかなという感じでした。うまく入って良かった。僕としては初めてリーグ戦で勝ちにつながるゴールを決められたので、その意味で良かった。スタメンで出て活躍して勝つのが一つの目標。(同じポジションの選手に)打ち勝っていけるよう、結果とチームへの貢献度を上げていきたい。J1昇格へ向けて、僕も(白井)陽斗くんも大きな手助けができればいい。(藤枝戦が)その第一歩になればいいかな」
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