コンサドーレ
中村桐耶 勝機を生むサイドの攻防「個人の力を見せることが、結果的にチームの力に」
■11月1日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は1日、翌日に控える第35節・千葉戦(午後2時開始、フクアリ)へ向けて札幌市内で全体トレーニングを行い、練習は冒頭15分のみ公開された。引き分け以下で昇格の道が絶たれる状況で、DF中村桐耶(25)は「数字上の可能性がある限り、僕らは全力を尽くさないといけない」と気持ちを高める。強敵相手にサイドの攻防を制し、勝ち点3を持ち帰る。
可能性があろうとなかろうと
大雨が降りしきる宮の沢のピッチで、選手たちは最終調整に励んだ。現状は限りなく厳しいが、中村は「本当にギリギリで奇跡的に可能性が残っている。そもそも勝てていない状況が続いているので、まずは勝ち点3を目指します。可能性があろうとなかろうと勝ち点3を目指すのは当然の仕事。チームとして同じ方向を向いてやっていきたい」と表情を引き締めた。

前節の水戸戦では後半19分から途中出場。交代直後には自陣からスピード感あふれるドリブルで持ち上がり、好機を演出した。持ち味の推進力を発揮し「ケガが明けてから、なかなかああいうシーンを出せなかったので、久々に自分のパフォーマンスができた。でも、それが得点につながってないので、結果につなげられるようにしたい」と、さらなる活躍を誓う。
現在3位に付ける千葉とは3月に対戦し1-3で敗れている。その試合にフル出場した中村は「サイドにスピードあるアタッカーがいて、そこから速いテンポで突破してクロスを上げて合わせてくるシーンが多い。DF陣は準備を考えないといけないし、逆に相手は前掛かりにカウンターを仕掛けてくるので、ひっくり返せればチャンスになる。そこを突いていきたい」と、リベンジへ向けてイメージを膨らませる。

