中村桐耶 大ケガ負った富山との再戦へ「全然気にしてなかったです。あれは自滅」
大けがを負った前回対戦以来となる富山戦へ気持ちを高めているDF中村(中央)=撮影・宮西雄太郎
■10月17日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌は17日、札幌市内で第33節・富山戦(19日、富山)へ向けて全体トレーニングを行い、練習は冒頭15分のみ公開された。前節の山形戦でフル出場を果たしたDF中村桐耶(25)は「(PO圏進出へ)望みを残すには勝ち続けるしかない」とミラクルを信じて、勝ち点3奪取に貢献する構えだ。
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前々節・仙台戦の戦線復帰から約3週間が経過。中断期間は紅白戦に出場するなど、大けがを負った左膝の状態は良好だ。「自分的には正直、無理だろうなって気持ちだったけど、この前(山形戦)は90分出ることができた。その後のリバウンドもなく先週はフルメニューを消化できた。コンディションは元に戻っているし、問題ないと思います」と手応えを口にした。

期待のレフティーは、苦い思い出を引きずらず前に進む。5月に行われた富山との前回対戦ではスタメン出場しながら、前半に左膝を地面に強打して途中交代を余儀なくされた。診断結果は左膝後十字靭帯部分断裂。全力プレーの代償は大きく、長期間チームを離れることになった。
悲観的な感情も因縁めいた言葉も…
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約5カ月ぶりの再戦へ向けて意気込みを問われた中村は、ネガティブな感情も因縁めいた言葉も一切発しなかった。「言われてみれば…って感じで全然気にしてなかったです(笑)。あれは蹴られたとかでもないので自滅です。どちらかと言うと、去年のルヴァン杯で(得点を)決めた印象が強い。なかなか富山に行くことはないので、良いイメージがあって楽しみにしていました」と、さっぱりした表情を浮かべる。

現在、降格圏の18位に沈む富山に対して最大級の警戒を払う。「順位自体は苦しんでいるけど、すごく良いサッカーをしている印象。油断したら隙を突かれてやられるような力を持っているチームだと思うし、僕らも苦しい状況になってしまっているので何としても勝ち点3を取りに行きたい」と全力で白星をつかみにいく。
山形戦で中村が務めた左CBのポジションにはケガ明けの西野もいるため、出番は保証されていない。チーム屈指の推進力を誇る背番号4は、ストロングポイントを前面に出して定位置争いを制するつもりだ。
「(前節は)自分のところで運んで、中へ散らして数的優位をつくることができた。攻撃面は停滞することなくスムーズにやれたかなと思うけど、失点が多かったことに悔いが残っています。西野がずっと出ていたポジションでスタメンを取れてチャンスだったのに結果を出せなかったことは、自分にとってきつかった。出ている試合で勝つことが1番わかりやすいので、引き続きアピールしたい」
次代の札幌を背負って立つ男は、攻守での奮闘を約束した。

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