中村桐耶&パクミンギュが復帰間近! 長期リハビリ乗り越え「一希くんを見ていると…」
全体練習に部分合流したDF中村(左)と完全合流したDFパクミンギュ=撮影・宮西雄太郎
■8月5日、札幌・宮の沢白い恋人サッカー場
北海道コンサドーレ札幌のDF中村桐耶(25)が5日、札幌市内で行われた全体トレーニングに部分合流した。5月17日の第16節・富山戦で左膝後十字靭帯部分断裂の大けがを負い、約2カ月半のリハビリを乗り越えてピッチに戻って来た。この日は2対2の対人戦に取り組むなど患部の回復具合は良好だ。また、7月上旬に右太もも裏を負傷したDFパクミンギュ(29)も完全合流を果たした。
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左サイドのスペシャリストたちが、復活間近だ。久々にチームへ合流した中村は「やっと戻って来ることができました。長かった…。まだ部分(合流)なので時間は掛かるけど、ひとまず区切りになって良かったです」と、ほっと胸をなで下ろした。
全体練習に部分合流したDF中村(手前中央)
全力プレーの代償は、想像以上に大きかった。開幕から13試合に出場していたレフティーが悲劇に見舞われたのは、スタメン出場した富山戦の前半だった。「クロスが上がって斜め後ろにジャンプしてヘディングしたら、膝から落ちた。地面に打った衝撃で(膝裏の)下の靱帯が伸びてしまって、断裂しました。やれると思って粘ったけど、走ろうとしたら力が入らなかった」と、当時の出来事を思い返す。
「痛みさえ我慢すればできる」。そんな本人の感触と病院での診断結果には、大きな違いがあった。復帰までに要する時間は、どんなに早くても3カ月。残酷な現実を突きつけられ、心はどん底に落ちた。
靱帯の緩さを戻せるのかは筋力次第 不屈の男の背中を見ると…
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負傷してからの約1カ月間は「膝下が沈まないように」と、装具をつけての不便な生活が続いた。膝をスムーズに曲げられない感覚は今も残り、「靱帯の緩さに不安感があって、踏み込めない感じです。周りの筋肉で保護できるので、緩さを戻せるかは筋力次第。そこは時間が掛かりそう」と、カムバックの道を慎重に歩むつもりだ。
苦しいリハビリ期間中、支えになったのは先輩の姿だった。前十字靱帯断裂など両膝合わせて5度の手術を乗り越えた〝不屈の男〟が、すぐそばで地道なトレーニングに励む光景を見ると、自然と心が奮い立った。
「(深井)一希くんを見ていると、僕の3カ月は全然だなって。そんな(弱気な)ことを言っていられないと思うことで、自分も乗り切ることができました」

中村が不在だったリーグ戦の中断期間中に、チームは大きく様変わりした。前節の鳥栖戦ではシステムを3バックに変更し、昇格を争う上位チームを撃破。直近5試合は4勝1敗と、PO圏進出の気運は高まっている。
「どんな苦しくても勝ち点3を取れる内容になってきていて、中途半端では帰れないと思いながら見ています。(宮と浦上の)2人が入って守備の安定感は増した。後ろをやるなら、そこに割って入らないといけない。(左CBは)去年までやっていたポジションなので、後ろからの運び、飛び出しができる。僕はタイプ的に2人と違うので、この強みを生かしたい」
まもなく訪れる完全合流の日まで、じっくりと爪を研ぎ澄ます。シーズン佳境を迎える近い未来、背番号4の力が必要とされる。
■完全合流を果たしたDFパクミンギュ(29)
「やっぱり気持ちが良い。負傷箇所(7月上旬に右太もも裏肉離れ)も問題ない。あとはコンディションを上げていくだけです。今年はケガが多くてチームを助けられず申し訳ない。中断期間のおかげで離脱する試合数が少なくなったことは幸い。あした以降もフルメニューを消化できると思います」
全体練習に完全合流したDFパクミンギュ(右)
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