【一問一答】レイエス 主砲の仕事! この日は朝4時起き 自宅マンションで景色を眺めながら思ったことは-
八回2死一、二塁、逆転の2点打を放ったレイエス=撮影・井上浩明
■2025 パーソル クライマックスシリーズ パ ファーストS第2戦 オリックス4-5日本ハム(10月12日、エスコンフィールド北海道)
日本ハムのフランミル・レイエス外野手(30)が1点を追う八回に右翼フェンス直撃の逆転2点打を放った。お立ち台では流ちょうな日本語を披露し、超満員のスタンドを沸かせた。試合後のヒーローインタビューと主な一問一答は以下の通り。
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【ヒーローインタビュー】
―まずは決勝打、レイエス選手です。福岡行きを決める特別な勝利を手にした今の気持ちをお聞かせください
「(マイクを持ち)チェック、チェック。ヨッシャーーーー!!」
―大興奮ですよね
「ホントに。とても大興奮です」
―大活躍を振り返ります。八回はどのような思いで打席に入ったのか
「とてもエキサイトしていました。打席の一部始終、自分でずっと独り言を言っていました。これは怒っているわけではなくて、大丈夫、レイエス、おまえには経験があると。おまえには実力があると、そうやって思い聞かせていました」
八回2死一、二塁、打席で独り言をつぶやくレイエス
―その経験と実力で、フルカウントからの一撃は逆転の2点タイムリーヒットになりました。手応えはいかがでした
「とても幸せです。あのシチュエーションっていうのは全国の子どもたちが夢を見る、そんな場だと思います。こんなすてきなファンの皆さんに囲まれて、またクラブハウスではたくさんのチームメートが日頃、サポートしてくれて、そしてなんとしても、いとこが2人、見に来てくれているので。本当に2人とも愛しているよーーーー」
―いとこさんもいらっしゃるスタンドはたくさんのファンが埋め尽くした。このCSでの特別な声援はどう響いていますか
「ホントにエブリディ。ワタシ、ニアーマンション、ウオーキング、ワカル? ウオーキング。OK。メニメニーファンズ、レイエスセンシュ、クライマックスシリーズ、ガンバッテ。本当に頑張ります!」
―まだ続く大航海に向けて最後に意気込みを聞かせてください
「ファンノミナサン、マダマダ、マダマダ。OK? OK? 僕たちは絶対、大丈夫です」
ヒーローインタビューでマイクパフォーマンスするレイエス
【試合後取材】
―ナイスバッティングでした
「アリガトウゴザイマス」
―岩崎は力のあるボールを持っている。どんなことに気を付けて打席に入ったか
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「いい球が来たら仕留めてやるんだっていう意識ですね。自分もパワーには自信がありますし、岩崎投手は対戦があったので、その分、準備もしていました。あと、僕が思うに相手ピッチャーが自分と対戦する時は結構、ケアして、構えてくると思うので、その中で自分が大事だなと思ったのが、頭が良くなること。ちゃんと考えて、考えることで振らなくていい球を振らないようにする。こういった意識でした」
八回2死一、二塁、逆転の2点打を放つレイエス(右)=撮影・宮永春希
―前日11日から魚雷バットを使っている。狙いは
「シーズン終盤、最後の週くらいですかね。今まで使っていたバットが悪かったわけではないですよ。ちょっと詰まり気味だったなと思って、実際、トルピードに持ち替えてこっちの方がバット軌道がすごいスムーズな感じがしたので、これでいってみようと思って。練習の時はホセ・ラミレス選手(ガーディアンズ)のモデルを使っていて、それはトルピードではないんですけど、同じスイングができるので、それを使っていました」
―決勝打の場面、真っすぐを打ち返せた要因は
「実際、自分は何も怖くなかったです。若月さんの試合中の自分へのリード面で1つ気付いたことがあった。どのピッチャーが来ても、内に厳しくアグレッシブに攻める印象だなと思った。もちろん1人目のピッチャーもそうですし、2人目で出てきた九里さんも。九里さんに関しては、チェンジアップかフォークか落ち球ですかね。シンカー含めて結構、ビタビタに攻めてきているなと思うので、これが若月さんの方針なのかなと思っていました。ただ1回、九里さんが2球目にちょっと外に離れたので、そこでちょっと、おおってびっくりしたんです。最終的に岩崎さんと対戦することになって、カウント序盤に高めの球が来たんです。高めの真っすぐが来て、岩崎さんはいいピッチャーだと。そんなピッチャーだからコントロールミスはしないだろう、そこで高めが来るから次は何が来るんだろう、よく考えろと自分に対して思い聞かせて。実際、次の球が案の定、ワンバンするフォークだったので、ほらみろ分かっていたぞっていうスタンスでスイングしなくて済みました。自分に対して最初から自信がなかったわけじゃないですけど、自信を持つことができたので、そこから思い切って真っすぐを捉えることができました」

―ユニホームの着こなしをオールドスタイルにした理由は
「特に絶対これじゃないといけないっていうこだわりはないんですけど、きょう入った感じ、とりあえず公の場に出る時にかっこ良く出たいっていうのがあった。きょうの一日の入りの気分で、自分がかっこいいと思ったのがこのスタイルだった。これじゃないといけないとかはないです」
―ポストシーズンの高揚感は独特か
「実際、きょうの朝4時くらいに起きて、コーヒーを飲んで、マンションでも上の方に住んでいるんですけど、上の階からの景色をあらためて見て、自分が札幌にいるんだ、この高い景色を見ながら、自分も高い場所にいるんだとメンタルが整いました。その後に球場に着いた頃にはゲームに向けての準備ができていたので、きょうの入りはそんな感じでした」
八回2死一、二塁、逆転の2点打を放ったレイエス=撮影・小田岳史