今夏南大会準Vの札幌日大高がコールド発進 新リードオフマン星野穰一郎が長打2本で3打点【秋季全道大会】
札幌日大高の仲良しトリオ(左から)星野、前田、島=撮影・西川薫
■秋季全道高校野球第1日(10月12日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽1回戦 函館大柏稜0-7札幌日大高
※八回コールドゲーム
3人の夢は日本一
今夏の南北海道大会準Vの札幌日大高が函館大柏稜に八回コールドゲームで勝利。2桁安打の猛攻でコールド発進した。四回と六回に2本の長打で3打点をマークした1番・星野穰一郎外野手(2年)と、主将で主砲の前田和磨捕手(2年)、7番・島諒太郎一塁手(2年)は少年野球時代のチームメート。中学は別々のチームでプレーしたが、高校で再会。再び同じユニホームに袖を通し、日本一という同じ夢を追いかける。
四回2死一、二塁、左越えに2点二塁打を放った札幌日大高の星野=撮影・北村史成
【#高校野球 関連ニュース一覧】
悔しさバネにバット振ってきた成果
札幌日大高の新リードオフマンがコールド勝利をけん引した。四回、2点を先制した直後の2死一、二塁の場面で、星野の打球は左翼フェンス上部を直撃する特大の2点二塁打。六回も無死一塁から適時三塁打を放った。
昨秋は1年生ながら背番号3で全道大会に3試合出場も無安打だった。「1年間、本当に最後まで残ったりして練習してきてバットも振ってきた」。悔しさを原動力に成長を遂げてきた。
打撃の軌道を変えよう
この記事は有料会員限定です。
登録すると続きをお読みいただけます。
今夏は内野の控えだったが、新チームでは外野手に転向して、背番号9をゲットした。「新チームが始まって、新しく打撃のストレッチとか、打撃の軌道を変えようという話があって、ドリルとかを結構やってて、結果がきょう出せた。長打を狙おうとは思ってないけど、ヒットの延長が長打とか本塁打だと思う」。
1番に抜擢して3打点の活躍を見せた星野に、森本琢朗監督(44)は「あの子は本当に最後まで練習をする子。野川を使うか朝まで悩んだけど、きのうの練習の仕方や、今朝の顔つきを見て星野でいこうと。野川も能力の高い子でいつも悩むんですけど、きょうは星野がよくやってくれた」と、目を細めた。
モーグルで全道2位の身体能力
星野、前田主将、島の3人は札幌市白石区の少年野球チーム・アカシヤファイヤーズの出身。星野は元々フリースタイルモーグルのジュニアの大会で全道2位になったこともある腕前だった。3人の中では一番遅い5年生で野球を始めたが、前田主将は「やっぱりフィジカルっていうか、モーグルをやっていたので体が強くて。運動神経も良かった」。同校への入学は事前に相談することはなかったが、3年ぶりに再会を果たした。新チームでは3人ともレギュラー番号をゲット。星野も「やっぱ、心強いというか小さい頃から(一緒に)やっていたんで頼りになる存在」。同校のある北広島への通学も3人一緒だ。
新しい歴史をつくる
そして、3人の思いも一緒だ。島は「最後まで勝ち切って、神宮大会と選抜に絶対出場して、そこから自分たちが日大の新しい歴史をつくる」。星野も「自分たちの目標は日本一なんで、ここで満足はできない。まだまだこっからっていう思いであしたからの練習もチームで締めてやっていきます」。これからも3人そろって頂点を目指し、切磋琢磨する。
七回先頭の札幌日大高・島が内野安打で出塁=撮影・畠中直樹
【道スポが全部読める! お得な年払いプラン】