高校野球
2025/10/12 16:45 NEW

士別翔雲が森下一颯の逆転打で開幕勝利 地元の仲間と目指す頂点【秋季全道大会】

試合終了後、校歌斉唱する士別翔雲ナイン=撮影・北村史成

■秋季全道高校野球第1日(10月12日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)
▽1回戦 帯広三条3-5士別翔雲

1年生内野手が打てのサインに発奮

 結束して、頂点を目指す―。士別翔雲は3点を追う七回、澤谷悠翔外野手(1年)の中前適時打で1点を返して反撃を開始すると、なおも1死満塁の好機で、森下一颯内野手(1年)が初球から果敢に振り抜いた。

 変化球を捉えた打球は左中間への三塁打となり、走者を一掃。一気に試合をひっくり返した。「サインが『打て』一択だったので、もうストライクが来たらぶちかましてやろうと思っていた」。ベンチの期待に応えた森下は、三塁ベース上でガッツポーズを見せた。

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渡邊監督も信頼

 貴重な殊勲打に渡邊雄介監督(43)も「長打は初めて見た」と目を丸くした。それでも「すごく頭も良くて真面目でコツコツ(やっている)。着実にやれる子なんで、安定して力が出せるかなと思っていた」。

 今秋からベンチ入りを果たした森下にとっては、初めての道大会。大きな舞台で臆することはなかった。「支部予選はガチガチでシートノックもエラーをしたけど、きょうは思ったよりも大丈夫で、良い形で臨めたと思います」。

七回1死満塁、逆転の走者一掃適時三塁打を放つ士別翔雲の森下

 

開幕戦の調整は慣れたもの

 今夏まで3年連続北北海道大会の開幕勝利を挙げているように、今大会でも開幕戦での強さを見せた。開会式から始まり、独特のリズムで試合がスタートする形となるが、慣れたものだ。この日は朝5時から打撃練習をスタートさせ、調整を進めた。普段、名寄から通学している森下も「朝は得意です」。そんな〝朝活〟が実った大きな一打となった。

地元から初の甲子園へ 小中時代の同士が士別翔雲に集結

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