高校野球
2025/10/11 18:10 NEW

〝執念先輩〟そっくりの士別翔雲・本郷主将は同校初の学生コーチ【秋季全道公式練習】

士別翔雲初の学生コーチの本郷主将=撮影・西川薫

■秋季全道高校野球公式練習2日目(10月11日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

 来春のセンバツ甲子園につながる秋季全道高校野球大会が12日に札幌・大和ハウスプレミストドームで開幕する。開幕試合に登場する士別翔雲は、日本ハム・今川優馬外野手(28)に〝激似〟の本郷創士主将(2年)が同校初の学生コーチ兼三塁コーチャーとしてチームを支えている。

顔だけでなく「心構えも似ていると思って」

 11日の公式練習では、ストップウオッチを手にノックバットを握り、グラブを手にしてもファウルゾーンで補助するなど裏方に徹した本郷主将。「(顔が)似ているので、心構えとかも似ているなと思って、アンケートの好きな選手は今川選手にしました」。中学生の頃、どうしても生で見たくて、札幌ドーム(現プレド)まで見に行ったこともある。セールスポイントは「元気」。当然、好きな言葉は「執念」だ。

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 今夏は甲子園まであと2勝に迫ったが、北大会準決勝で白樺にコールド負け。「白樺に負けた悔しさを心の中に秘めて、もう1日たりとも無駄にしないような練習をしてきました」。試合では三塁コーチャーを務める。「チームの決まり事で、走塁の中で回すタイミングだったり、ポジションの位置とか見たり、プレーごとに頭を回転させて、瞬時に判断していきたい」。試合に出ることはないが、勝利に貢献する。

公式練習でノックを打つ士別翔雲の本郷主将

 

Uー15北海道選抜に選ばれた逸材が…

 背番号20。チーム最長身タイの180センチと恵まれた体つきで、名寄中時代は軟式の名寄BBCで外野手としてU-15北海道選抜にも選ばれた逸材だった。士別翔雲では1年秋に背番号17番でベンチ入り。ところが今春、「スローイングの方でちょっと投げることができなくなってしまって。そこで選手としては、もう無理というか、耐えられない、となった」。重度のイップスに襲われ、モチベーションが低下。部活動を辞めようと思い、約3週間休んだ。

学年みんなで引き留めた理由は―

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