高校野球
2025/10/12 16:40 NEW

【プレーバック】秋季全道高校野球1回戦 函大柏稜0-7札幌日大高(10月12日、札幌・大和ハウスプレミストドーム)

初戦をコールド勝利で飾った札幌日大高ナイン=撮影・十島功
※八回コールドゲーム

 

投打かみ合った札幌日大高が初戦突破

 今夏の南北海道大会準優勝の札幌日大高がコールド勝ちを収め、好スタートを切った。

 序盤は札幌日大高の石川瑛二朗投手(2年)と函大柏稜の工藤遙人投手(1年)の投げ合いだった。札幌日大高の石川が一回2死一、二塁のピンチを切り抜けると、函大柏稜の工藤も二回1死二、三塁の場面で連続三振を奪った。共に三回まで無失点と上々の立ち上がりを見せた。

 試合が大きく動いたのは四回。札幌日大高は1死から久保友弦外野手(ゆいと、2年)が中越え三塁打で出塁すると、相手の暴投で先制。その後も芳賀冠大朗内野手(2年)の適時内野安打、星野穰一郎外野手(2年)の2点二塁打でこの回4得点を挙げた。反撃に転じたい函大柏稜だったが、四、五回は3者凡退を喫するなど無得点が続いた。

 札幌日大高は六回に2点を追加すると、6点リードの八回には4番の前田和磨主将(2年)が中越え適時二塁打を放ち、コールド勝利を決めた。守備でも先発・石川が7回無失点、2番手・前田泰佑投手(1年)が1回無失点と、投打ががっちりとかみ合った。

 函大柏稜は一、二回と好機をつくりながら、先制できなかったことが響いた。


■コールド発進となった札幌日大高の森本琢朗監督(44)
「序盤は硬かったので、甘いボールをすごい見逃していましたし、低めの変化球もかなり振らされていた。中盤から本来の打撃をしてくれるようになった。先発の石川は点数を取ってから別人になった。ボールの質も変わりましたし、五回からかなり良いボールになった」

■7回無失点と好投した札幌日大高の先発・石川瑛二朗投手(2年)
「4点を取った中で、テンポ良く投球しようという意識で投げてました。(マウンドは)ステップした時にしっかり決まるので、投げ心地が良いです」

■零封負けを喫した函大柏稜の野村直毅監督(33)
「若いチームで面白みはあると思っているので、本当に良い経験をさせてもらった。この経験を持ち帰って、この一冬に頑張ってくれると思うので、鍛え直します」

■6回6失点と打ち込まれた函大柏稜の先発・工藤遙人投手(1年)
「高校に入って初めての全道だったので、(試合を)楽しむっていうことをチームで統一していた。(相手打線の)対応力を感じた。2巡目から投げる球がどんどんなくなっていった」

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