高校野球
乱打戦制した札幌日大高が全道切符 1年生・熊谷冬真が公式戦デビューで力投【秋季札幌支部】

■秋季全道高校野球札幌支部(9月30日、札幌円山)
▽Cブロック代表決定戦 とわの森三愛9-10札幌日大高
猛追退け1点差逃げ切る
相手の猛追を、何とか振り切った。10-9の乱打戦。試合の中盤、慌ただしい試合の流れを落ち着かせたのは、札幌日大高の熊谷冬真投手(1年)だった。
一回、相手投手の制球が乱れる隙を逃さず、幸先良く4点を先制した。しかし、三回に3点奪われたことで森本琢朗監督(44)は直感した。「10-9とか、12-11とかそんな試合になる」。その言葉通り、互いに得点を奪い合いながら迎えた五回。とわの森三愛の猛攻を受け、ついに試合は振り出しに戻った。

しびれる場面で1年生右腕の登場
なおも2死一、三塁の場面で熊谷に白羽の矢が立った。しびれる状況での公式戦初登板だったが、きっちりと三ゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。直後の攻撃では先頭打者で右前打を放ち、相手の暴投で勝ち越しのホームを踏んだ。
その後も130キロ前後の直球を軸に試合を立て直した。九回は失策から2点を失ったが、4回0/3を3失点(自責1)。役割は十分果たした。森本監督も「こういう試合展開の中で終盤までつないでくれた。熊谷は急遽ああいう場面で投げてくれて、力を出してくれたと思います」。