高校野球
2025/09/30 18:30 NEW

乱打戦制した札幌日大高が全道切符 1年生・熊谷冬真が公式戦デビューで力投【秋季札幌支部】

公式戦デビューで勝利に貢献した札幌日大高の熊谷=撮影・十島功

■秋季全道高校野球札幌支部(9月30日、札幌円山)
▽Cブロック代表決定戦 とわの森三愛9-10札幌日大高

猛追退け1点差逃げ切る

 相手の猛追を、何とか振り切った。10-9の乱打戦。試合の中盤、慌ただしい試合の流れを落ち着かせたのは、札幌日大高の熊谷冬真投手(1年)だった。

【#高校野球 関連ニュース一覧】

 一回、相手投手の制球が乱れる隙を逃さず、幸先良く4点を先制した。しかし、三回に3点奪われたことで森本琢朗監督(44)は直感した。「10-9とか、12-11とかそんな試合になる」。その言葉通り、互いに得点を奪い合いながら迎えた五回。とわの森三愛の猛攻を受け、ついに試合は振り出しに戻った。

五回、相手の暴投で決勝点のホームを踏んだ札幌日大高・熊谷(左)

 

しびれる場面で1年生右腕の登場

 なおも2死一、三塁の場面で熊谷に白羽の矢が立った。しびれる状況での公式戦初登板だったが、きっちりと三ゴロに仕留めてピンチを切り抜けた。直後の攻撃では先頭打者で右前打を放ち、相手の暴投で勝ち越しのホームを踏んだ。

 その後も130キロ前後の直球を軸に試合を立て直した。九回は失策から2点を失ったが、4回0/3を3失点(自責1)。役割は十分果たした。森本監督も「こういう試合展開の中で終盤までつないでくれた。熊谷は急遽ああいう場面で投げてくれて、力を出してくれたと思います」。

前日夜に2番手での登板を告げられたが

関連記事一覧を見る

あわせて読みたい