札幌日大高の前エース高坂大輔が公式戦初完投 元チームメート下重(健大高崎)に刺激【春季札幌支部】
札幌支部Aブロック代表決定戦で公式戦初完投した札幌日大高・高坂=撮影・西川薫
■春季全道高校野球札幌支部(5月19日、札幌円山ほか)
▽Aブロック代表決定戦 とわの森1-4札幌日大高
2年ぶり15度目の全道へ
昨秋全道4強の札幌日大高が4-1でとわの森に勝利し、2年ぶり15度目の全道出場を勝ち取った。秋のエース・高坂大輔(3年)が1失点で公式戦初完投。今大会は侍ジャパンU-18日本代表候補の148キロ右腕・窪田洋祐投手(3年)に背番号1を譲ったが、最後の夏へ、大きくアピールした。
後半のスタミナつけて成長を誓う
今季初先発の高坂が、五回までは完全投球。六回に連打から1点を失ったが、その後は得点を許さず、スコアボードに「0」を並べ続けた。「序盤は自分の思い通りのピッチングができたけど、後半からはちょっと高めにボールが浮いたり、捉えられる打球が多くなった。(全道では)後半も踏ん張って、低めに球を集めて、バッターに自分のスイングをさせないようなピッチングをしていきたい」と、さらなる成長を誓った。
先発登板の札幌日大高・高坂=撮影・東倫太朗
夏の南大会を制し、連覇に挑んだ昨秋の全道準決勝。優勝した東海大札幌高を相手に先発も一回に4失点。五回までの登板でそれ以外は無失点に抑えたが、立ち上がりが失点が響いて2-5で敗退した。
あれがあったからモチベになった たたきつけるイメージで投げ込み
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冬は低めに投げることを意識し、リリースの際に上から地面にたたきつけるイメージで投げ込みを繰り返した。「あれがあったから、冬に頑張るモチベーションになっている。あそこはあそこで自分には意味があったのかな」と、悔しさを原動力に自らの成長につなげてきた。
健大高崎・下重からの学びは多い
釧路出身。中学硬式の釧路リトルシニアでは、今春の選抜甲子園で4強となった健大高崎(群馬)の下重賢慎投手(3年)とチームメートだった。「当時はあっちがエースで自分がショートで副キャプテン」。昨夏はともに甲子園でベンチ入り。下重は1回戦の英明戦で登板したが、高坂は登板機会がなかった。
今年1月に帰省した際に再会。その後、選抜甲子園での活躍は「ニュースでは見ました。元チームメートで活躍してるのを見て、動画からも学ぶとことがいっぱいあって。LINEのグループで話したりもしました」。ともに地元を離れて野球に打ち込む友人から大きな刺激をもらっている。

夏は必ず「背番号1」を
今春は背番号9。まだチャンスはある。「夏には絶対必ず1番を取っていきたい」。そのためには、この日のような安定した投球を繰り返して4年ぶりに春の頂点に導き、勝負の夏へつなげていく。
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